入社までの経緯~リノベーション事業部 内田尚宏

about2016.09.27

 

内田コラム2

プロフィール:東京芸術大学美術学部建築科在学中、渡米し修行。卒業後、ミラノのドムスアカデミーI・D科マスター修了。一級建築士。

 エコヴィレッジとの出会い

どんな人にも人生の分岐点というのはあるもので、その時はわからなくても、振り返ってみた時、「あの時が分岐点だったな」と気づくものなのかもしれない。私の場合は、エコヴィレッジとの出会いがそれだった。

当時、勤めていた会社の事業方針が変わり、転属するか、退社するかの二者択一を迫られていて、近々に決断しなければならない時だった。気分転換に妻と赤塚公園を散歩しながら、今後の身の振り方を話していると、妻が突然、「あ、ここおもしろい漫画のチラシが入ってたマンションのモデルルーム。見てみたい!」と言いだし、モデルルームに寄ってみた。

 目に飛び込んできたのは、無垢ヒノキ床のゆったりしたリビングとウッドデッキの張られたリビングの延長のようなバルコニーだった。風通しを考えた解放的な間取りと、営業担当の高橋努さんのトークが魅力的で、「ここが終の棲家になる」と直感した。目の前の赤塚公園の崖とバルコニーの高さ関係を考えると、高層階がベストと判断し、翌日、息子を連れて再確認したうえで即決してしまった。マンション購入を積極的に考えていたわけではいなかったのに不思議なものだが、正しい判断だったと確信している。

そうだ!ベランダにパーゴラを作ろう。
そうだ!ベランダにパーゴラを作ろう。

そう思い立って、この夏休みに作ったのがこれ。
そう思い立って、この夏休みに作ったのがこれ。

 心の拠り所になった「自然とともにある暮らし」

その後、転属先で、高齢者に介護ベッドや車椅子を売りながら、「住宅改修」の仕事に没頭した。慣れない営業を続ける日々の中で、心の拠り所になったのが「緑のカーテンのある生活」であり、「リブラン米づくりプロジェクト」の参加を通して感じた「自然とともにある暮らし」だった。

高齢者の住宅改修も自ら施工できるようになり、そのノリでバルコニーのウッドデッキや家具なども自作するようになって、ますますエコヴィレッジでの暮らしに愛着が湧いてきた。改修も手スリ1本から部屋全体、リノベーションまでを手掛けるようになり、その転属先の業務からはみ出すようになってきた。そして、せっかく蓄えてきた建築設計力や資格をもっと活かそう、最後のチャンスかもしれないと退職を決心。再就職先を決めずに妻に内緒で退職届を出した。

2014年の10月のことだった。

内田コラム3

 そうだ、リブランで働こう

日常は本当に些細なことの積み重ね。でもそんな自然とともにある暮らしや家づくりを仕事にしていきたいと思ったとき「そうだ、リブランで働こう」と頭に浮かんだ。妻に話をすると、大賛成で後押しをしてくれた。善は急げと、「リブラン米づくりプロジェクト」の稲刈りの日に「就職願い」を告げることを家族に宣言した。

お父さん、言わなくていいの? 

当日、稲刈りも終わり、昼食会になっても言いだす勇気を持てずにおどおどしていた私。息子の「お父さん、言わなくていいの?」の言葉に背中を押され、緊張した面持ちで菅原部長に近づいて行った。まさか私自身の再就職の話とは、と面食らった様子に望みは薄いかと思ったが、すぐに面接の日程は決まった。面接ではこれまで積み上げてきた経験を評価してもらえた。まさか「お客さま」として入居した人間が、そこで働かせてもらえるとは思いもしなかった。

入社前の初心と熱意を忘れずに、人生の収穫期に向かっていく所存である。
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(総務部 太田投稿)