ほりさんのワンポイントアドバイス③~こんなことないですか~

2017.12.26

建築事業部の堀内から、みなさまにワンポイントアドバイスです!

こちらのコーナーも、どうぞよろしくお願いいたします。

冬の寒さ対策

穏やかな光を背に受けて、窓際で気持ちよさそうに寝ているネコちゃん。

寒がりのネコは部屋の中でどこがポカポカと暖かいかを知っていて、時間によって移動しています。

窓ネコ

陽だまりの暖かさを感じられる住まいなら暖房器具に頼る時間も少しは減らすことができるかも。冬は太陽の熱を積極的に住まいの中に取り込んで上手に活用すれば省エネルギーで快適な室内環境を実現できるのです。

 冬の陽だまりの温かさを取り込もう

あれれ、もう朝ですよ。

太陽の光がお部屋に差し込む良いお天気なのに。

カーテン開けないと、もったいな~い!

さあ、カーテンを開けて、陽ざしを取り込んでみましょう。

カーテンからの日差し

窓は外からの影響を受けやすいので、季節・時間に応じた配慮が必要です。

冬は昼間の陽ざしを取り込み、夜はしっかりと閉じて暖かさを逃がさないようにします。

 いろいろな工夫

京都に古くから続く町家にて行われる、季節の変わり目に建具を取り替える「建具替(たてぐが)え」などにみられるように、日本家屋では、雨戸、格子戸、障子などの組み合わせや、季節ごとの建具の衣替えで、窓に場所や季節に応じた働きをもたせていました。

そうした工夫を現代の技術で取り入れることで、窓のまわりの環境を大幅に改善することができます。

窓に複層ガラスを使用して寒さを遮断したり、室内にカーテンやハニカム状の(断面が蜂の巣状になった)スクリーンを垂らすことで断熱効果を高めるのも有効です。

 たとえばガラス窓

ハニカムスクリーン

  冬の窓の結露の原因とデメリット

木製建具がアルミサッシに変わったり、施工精度が高まり、すき間が少なくなったりと、日本の家屋は格段に気密性が良くなりました。また、クロスなど、吸放湿性の少ない建材も多く使われるようになったことから、結露に悩まされることが多くなりました。

換気をしていても、湿度に気を配っていても、少なからず発生してしまう結露。

冬の窓で結露が発生しやすい原因は、室内と屋外の気温差によるものです。

具体的には、冷たい屋外に接している窓ガラスに、暖かい室内の空気があたることで、その空気中に含まれる水蒸気が冷やされて水滴となって窓に付着します。これが、結露です。

 

よく見かける窓の下の部分にタオルや結露用の吸水テープを当てて、結露水を吸いとる対処法。これはあまりお勧めしません。

たとえば、結露が乾くときに蒸散作用で部屋の温度を下げますし、しめらせたまま放置すると、そこにカビが生えることもあります。

市販の結露水ワイパーなどを使用すれば、結露水の処理が割と簡単にできると思います。

様々な形のものがあり、100円ショップでも手に入りますので、一度お試しください。

なお、最近のサッシには、サッシにたまった結露を外に出してくれる構造になっていますので、確認してみてください。

 結露水ワイパー1

 

さぁ、冬本番

自然の恵みを生かしながら、暖房や室内の設えを工夫して、快適に暖かく冬を過ごしたいですね。 

おなかから、あっためるのも、効果的ですよ。

DSC03749

堀さん、今回もありがとう!

堀さんの暖房は、おなかからあったまる これ! ですね。

 

みなさま、良いお年をお迎えください!

来年も、よろしくお願いいたします。

(投稿:建築事業部 太田久美子)