ECO village エコヴィレッジシリーズ 第22弾
夏の炎天下は今に始まったことではありません。人は昔からずっとエアコンなしで暮らしてきました。 暑いときには暑いなりに、たとえば、住まいは風通しをよくしてすだれや格子で直射日光を避ける、庭や道路に打ち水をして温度を下げる、身近に樹木を植えて冷気を作るなどの工夫を凝らしながら過ごしていたのです。 エコミックスデザインの住まいは、建物が出来上がったら完成という訳ではありません。 敷地内の緑や屋上・バルコニーの植物、壁面緑化の緑が成長すればするほど、日本の昔ながらの住まいの様に、住まう方が工夫やアイデアを試行錯誤しながら自分達の暮らしにあわせていろいろやってみることで、さらに、完成に近づき、様々な心地よさが楽しめるのです。 そして、その課程も楽しいのです。
エコミックスでは、「陽」「緑」「風」「水」といった自然の恵みを取り入れて心地よく暮らす手法を提案しています。 室内を暑くしないためには、バルコニーの天井から日よけシェードを吊り下げて陽を遮る。 ここに水を張れば水が蒸発する気化熱でバルコニーがひんやりとした心地よい場所になり、そこから吹き込む風に心地よさを感じるはず。 人工的に冷やされたエアコンの冷気にあたるのとでは、全く質の違う快適さではないでしょうか。忘れてならないのは、私たち人間も他の生物と同様に自然の一部であり、自然とともに生きていく機能を身体に備え持っているということです。
私達が「暑い」と感じるのは、「体感温度」といって実際の温度(気温)とはちょっと違います。 もちろん、「体感温度」は「気温」にも影響を受けますが、それ以外に「気流(風)」・「湿度」・「輻射熱」というものの影響を受け、私達は「暑い」、「寒い」、「快適」などと感じるのです。
鉄筋コンクリートのマンションに住むというライフスタイルは、日本ではここ30年くらいの事でしょうか。 昔ながらの日本の家屋と違い、マンションは気密性や断熱性が高いため、冬は比較的暖かく過ごせるのですが、夏は、風が通りにくく、湿度も逃げにくくなっています。しかも、コンクリートには熱をためやすいという性質があります。 この性質を熱容量が大きいというのですが、これが部屋の中へも壁などを伝わって熱が進入してくるのです。 この性質を理解することにより、夏はコンクリートに暑さをためない工夫を、逆に、冬は、コンクリートに暖かさをためる工夫をすることが快適さの秘密なのです。
(1)や(2)はわかると思います。湿度が高いとじめじめとして同じ温度でも、快適さは違ってきます。 また、(4)「輻射熱」というのは聞き覚えが無いかもしれません。これは、石焼ビビンバの石鍋を連想してもらえると、わかりやすいかもしれません。石焼ビビンバの石鍋のそばに手をかざすと熱いと思います。すぐ近くは石鍋で周りの空気も温められていると思いますが、少し離れている所でも熱さは感じると思います。 他にはここ数年で扇風機みたいな形の遠赤外線のストーブが出てきましたが、あれは輻射熱を利用した暖房機です。−都市の中では、太陽熱で温められたアスファルト道路や隣近所の住宅の屋根などそれ自体、40℃〜50℃近い温度になっており、そこから輻射熱が押し寄せています。 まるでストーブに囲まれているのと変らない状況です。 そう考えると、ますます暑くなってきますね。 これらの要素が合わさって、「暑い」とか「涼しい」とかの「体感温度」になるのです。 『エコヴィレッジ坂戸』ではこれらの要素を踏まえ、陽・風・水・緑の自然の力を利用し体感的に過ごしやすくしていく仕掛けがちりばめられています。