家は、穏やかな日々を盛る器

てまひま暮らし人 2017年10月15日

楽ではないけれど、楽しい暮らし“てまひま暮らし”を実践している人を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第3回は、株式会社リブラン宣伝部の新人スタッフ・中村の自宅へ突撃しました!

中村が暮らすのは、埼玉県さいたま市。改札を抜けるとデパートが立ち並び、都会的なまちが続くかと思いきや、少し歩けば昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな商店街があります。このまちに彼女が引っ越したのは、実は、それまでの自身の暮らし方を変えたかったからだそう。彼女は今、どんなてまひま暮らしを送っているのでしょう?

まちと暮らしはひとセット

中村と待ち合わせたのは、駅から徒歩3分の路地裏にあるスペシャルティコーヒー専門店「SOLA COFFEE ROASTERS」。中村の暮らすまちには、こんな個性的な小さなお店もたくさんある。

中村こんにちは!はるばるありがとうございます〜!

編集部ここまでの道すがら、魚屋さんや肉屋さん、渋〜い和菓子屋さんを見かけました。昔ながらのまち並みが残っているのは良いですね〜。

中村意外と個人店が多いんです。路地裏に入るとインディペンデントなカフェやパン屋さんもあるし、駅前にはデパートやスーパーもある。都心へのアクセスも良くて利便性が高いんです。暮らすとしたら、人の温かさに触れられるまちが良いなと思って。

編集部なるほど〜。このコーヒー屋さんにはよく通っているんですか?

中村はい。それに実はリブラン宣伝部の三ツ口も近所に住んでいるのですが、ふたりともこの店のファンなんです。そしたら偶然にも、10月から&Livlanがある志木駅にSOLAさんが2号店を出されたので、「これから&Livlanのコーヒー豆はSOLAさんから仕入れよう」と話しているところで。

編集部どんどん繋がりが広がりますね。

中村それが「まちに暮らす」ことの醍醐味ですよね。さ、そろそろ家に向かいましょうか!

デスクでコンビニ飯だった前職

見える範囲の家具はほとんどD.I.Y.でつくったもの。「賃貸でも、少しこだわりを持つだけで楽しめる幅はぐっと広がりますね」と話す。

編集部可愛い部屋!D.I.Y.の香りがする。この部屋のなかにある家具は自分で?

中村そう。シェアハウスで同居していた女の子にD.I.Y.が得意な子がいて、彼女を中心に友人たちに手伝ってもらいました。このブックラックも、食器棚も、CDケースもぜーんぶD.I.Y.です。

本やCDを収納する家型のボックス。自分の好きな形やサイズ感でつくれるのがD.I.Y.の魅力。
雑誌や写真集など、大きな本はカウンター下のブックラックへ。背面の材には、ホームセンターで安価で購入したすのこを使用。デッドスペースを上手く活かす形に。友人たちと一緒につくった思い出も詰まっている。

編集部もともとD.I.Y.は好き?

中村完全に彼女の影響ですね。シェアハウスで暮らしていた時、彼女の部屋を見て、「同じ間取りなのにこんなに違うんだ!」と驚いて。それに、売りものだとサイズ感が合わなくて家具だけ浮いてしまうことってあるでしょ?それで、自分でもチャレンジしてみようと思ったんです。一番思い入れがあるのが、この食器棚。前職ではメディア業界でイベント企画をやっていたんですけど、あまりの忙しさに生活を疎かにしていて。朝はバナナ、昼はコンビニで買ったものをデスクで食べる。夜はご飯の上に納豆ともずくとトマトをのせて食べて、お酒を少し飲んで寝る、という日々でした。

編集部え?ご飯に納豆、もずく、トマトっておいしいの……?

中村調理時間がかからず、生で食べられるものを中心に食べているという感じで、とりあえずお腹に詰めて働いていました。まるで山賊のようですよね(笑)。それで引っ越しする時、「これをチャンスにきちんと自分でご飯をつくれる人になろう」と思って、カウンターキッチンがあるこの物件を選んで、最初にこの食器棚をつくったんです。

「お気に入りの器を眺めたい」と、食器棚はシンプルなデザインに。隣にはドライフラワーを吊るすなど、植物のアレンジも楽しんでいる。

編集部忙しいと、ついついね……。

中村仕事は楽しかったんですけど、ふとした瞬間に、「こんな暮らし方は毎日がもったいないな」と思うようになって。もし、お気に入りのキッチンが手に入ったら、料理をするようになるのかな?と考えて。私、形から入るタイプなんです。ランニングを始める時、「かっこいいウェアを買ってから頑張る」というのと同じ感覚。D.I.Y.なら、自分仕様でつくれるという特別感もあるし、愛着も自ずと湧いてくる。可愛いキッチンを手に入れてから、料理をする機会が増えて、「丁寧に暮らすってこんなに楽しいんだ」と感じるようになりました。

編集部引越しひとつをきっかけに、そんなに変われるなんて。

中村これまで、「時間が無いから」と思っていたのですが、それは言い訳だったことに気づかされましたね。今はテレビを観るより、音楽やラジオを聴きながら料理をして過ごしたり、ソーダやお酒に合うシロップを自分でつくったり。この部屋に流れる時間を楽しんでいます。自家製シロップ、飲んでみます?

お酒をこよなく愛する中村が「ほっとひと息家時間を楽しむために」と教えてくれたレモンサワー。ノーワックスのレモンの皮を剥き、果肉は冷凍庫で凍らせる。皮を「奄美黒糖焼酎 まんこい」に1日〜1ヶ月間漬けた後、お酒と炭酸水を1:1で割る。最後に半解凍させた果肉を入れて完成。
生姜たっぷりジンジャーハイボールは、好きな店のオーナーに教えてもらったレシピ。生姜をつくりたい分だけ輪切りにして、同量のきび砂糖と和えて2時間置く。液状化したら、粒胡椒、ローリエ、乾燥唐辛子、水(生姜の1.5倍の量)を入れて混ぜる。中火で煮出し、ザルで漉したらシロップの完成。炭酸水とサントリー角ハイボールで割ればお酒に、炭酸で割ればジンジャエールとして楽しめる。

編集部自家製シロップ、いいですね! グラスも可愛い〜!

気がついたら飛び込んでいた

編集部それからリブランに転職することになるんですよね?どんなきっかけで?

中村求人サイトでたまたまリブランの記事を見つけて。その時、募集要項に「暮らしの喜びや幸せを届ける仕事」と書かれていて、「私がやりたかったことはこれだ!」と思ったんです。実を言うと、不動産業界にはそれまで全く興味なかったし、リブランのことも知らなかった。転職をするつもりすらなかったのですが、気がついたら応募ボタンを押してました。

編集部早っ!!速攻で決めたんですね。

中村丁寧な暮らしを楽しむうちに、自分だけではなく、「誰かを想っててまひまかける時間も楽しいな」と思うようになったんです。例えば、職場でレモンをもらったらそれを使ってレモンクッキーを焼いて、オリジナルのラッピングでお返しをしたり。細やかなことかもしれないですが、人間関係がどんどん豊かになっていくことに幸せを感じるようになりました。だからこそ、リブランの言葉に強く惹かれたのかもしれません。あまりの変貌ぶりに、親や周りの友人には「一体どうしたの!?」と驚かれましたけど(笑)。

家は、自分らしくいるための器

編集部賃貸でも、D.I.Y.のてまひまを楽しむことで自分らしい暮らしをつくることができるんですね。

原状回復必須の賃貸住宅でも、アジャスター(木材の上部に取り付けられた調節ネジ)があれば怖いもの無し。天井の高さに合わせた木材と組み合わせて固定するだけで、簡単に柱を設置できる。

中村それでも、家全体をリノベーション出来る人はやっぱり羨ましいし、憧れる。&Livlanの店舗は内装に無垢の木材や珪藻土など、自然素材を使うので、毎朝出勤してドアを開ける度に空気が爽やかで驚きます。その気持ち良さを体感しているから、「将来は絶対に自然素材を使ってリノベーションしよう!」と思っていて。料理でも言えることですが、器が良いと気分が上がりますよね。それと一緒で、家も器。こだわりを持って選んで愛情を注ぐことで、もっと幸せな空間になるんです。

編集部家も器。名言ですね!

「料理には旬の食材を取り入れるように意識しています」と、この日は&Livlanのランチでも提供しているマコモタケを使った料理が登場。ランチは10月限定メニューなので、お見逃しなく!

中村がここに暮らして1年。忙しい日々が続き、「余裕がないな」と感じたら、ゆっくり手を動かして、気持ちを整えていくのだそう。そうすると、また明日も頑張ろう、という気持ちが湧いてくるのだと言います。器に盛られた料理のように、家は日々の幸せを盛る場所。手間はかかるけれど、それを差し引いてもなおあまりある豊かさが、ここにはあるのだと感じました。

企画:てまひま不動産株式会社リブラン
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:⼩賀康⼦