リブラン建築士のマイホームは、20年後の美しさが楽しみな家

楽ではないけれど、楽しい暮らし“てまひま暮らし”を実践している人を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第13回は、編集部が宣伝部の小堺とともに、リブラン住宅事業部の野口の家へ。

「てまひま不動産」の建築士として自然素材を使った快適な住まいを提案している野口は、工具のことを語り始めたら止まらない、リブラン随一の工具マニアでもあります。自宅も都内の「内装をほぼD.I.Y.で仕上げた」中古マンション。てまひま建築士の自らの暮らしを覗きに、訪ねてみることにしました。

自分たちのための設計を生まれ育った場所で

小堺さすが野口さんらしいというかなんというか、D.I.Y.とは思えない完成度ですね。

野口実はこのマンション、僕が生まれ育った場所なんですよ。僕はこのマンションで両親と暮らしていました。「将来は自分で設計した家に住みたい」と考えていたものの、なかなかしっくり来る場所が見つからなくて。ふと実家に目を向けてみたら、目の前が公園で緑に囲まれていて、「良い環境だな」と改めて気が付きました。住んでいる時は当たり前だと思っていましたけどね。

4人家族の野口家。木の温もりを感じるリビングダイニングで、リブランの小堺(左)と編集部(右)。

編集部窓からの景色が緑たっぷりで、森のなかにいるような感覚になりますね。

野口築40年ですが、「リノベーションすればさらに快適に暮らせる」と考えて購入を決めました。「築年数が古い物件は設備も古そう」と心配される方もいらっしゃいますが、実は10〜20年前に建てられた戸建てより断熱性能が高いこともある。きちんと設備を見て判断することが大切なんです。

編集部家づくりはどんなふうに進めたんですか?

野口もともと前職で健康住宅(化学物質などを含まない、または少ない建材や接着剤、塗装剤を使って建てた住宅)を手掛ける設計事務所にいたので、そのノウハウを活かして、図面は自分で引いて自らデザインに取り組みました。妻も別の建築事務所で働いていたので、ベースとなる工事や床、建具の取り付けなどは妻の知り合いの大工さんにお願いしました。でも、壁はひとりで仕上げました。急いで塗ったので多少ムラがあるけど、自分で塗ったから許せちゃう(笑)。

小堺ほんとにその気持ちよく分かります! てまひま不動産でも、入居前にご自身で壁を塗られるお客さんもいらっしゃいますが、自分で塗ると愛着も湧きますよね。

珪藻土には⽬に⾒えない⼩さな⽳がいっぱい空いていて、湿気を吸い込む調湿効果がある。

野口珪藻土に色粉を混ぜることもでき、僕も白くしていますが、珪藻土の含有量が低下して調湿性能が落ちてしまうので、白い壁を希望される方で調湿性能を優先される方にはホタテ貝殻が含まれる壁材を紹介しています。ホタテ貝殻は産業廃棄物として処理されていますが、実は左官の材料にも使える優れもの。シックハウス症候群の原因にもなるホルムアルデヒドの吸着能力も高いんです。とは言え、一番調湿性能が高いのはリブランが使っている珪藻土ですけどね。

目指すは、「経年美化」する家

設計士としてのお仕事の傍ら、「イラストレーター坂口和歌子」さんとしても活動する奥さま。子育てしながらでも仕事ができるよう、陽当たりの良いリビングにアトリエスペースを置いた。

野口僕がリブランに入ったきっかけも、実はこの家を買って自分でリノベーションしたからなんです。

小堺え、そうだったんですか?

野口うちに遊びに来たママ友に「うちもこういう風にしたいなぁ」とお願いされて。そういう気持ちに応えられる仕事がしたいけど、会社に勤めながら個人的に設計するのは時間的に厳しい。ちょうどその頃、オフィス空間のコンサルをやっていたのですが、お客さんから直接フィードバックをいただく機会が無くて物足りなさを感じていたのもあって、「どこか良い会社があるかな」と探していたら、てまひま不動産が手がけるエコヴィレッジのチラシを見掛けたんです。調べてみたら、不動産会社なのに米づくりや緑のカーテンの普及活動をしている。面白い会社だなぁと思ったところに、立ち上がったばかりだというリノベーション事業部で建築士を募集していたんです。

編集部絶好のタイミングで募集を見つけたんですね。

野口僕も休日は畑の土をいじったり、D.I.Y.でものづくりをしたりするのが好きだし、自分で家を購入してリノベーションしたからこそ、施主が気になるポイントも分かる。リブランなら、リノベーションの魅力をお客さまに伝えることができると思いました。

リビングから廊下までは堅木のナラ、子ども部屋は柔らかい杉をセレクト。子ども部屋の壁もD.I.Y.で、外壁のような遊び心のあるデザインに仕上げた。

黒板を置くだけで、廊下は子どもたちの遊び場になる。洗面所からベランダへの導線も広めに確保すれば、家事の効率をUP。

編集部お客さまに提案する時に大切にしているポイントは?

野口長く住めるような家をつくること。完成した時がピークではなく、例えば、10年、20年後にその家の魅力のピークに向かっていくようにイメージしながらデザインしています。

小堺まさに「経年美化」ですね。

野口どんな木を選ぶのかで、経年での味わいも変わってきますからね。ここは床材がナラ、天井や子ども部屋の床には西川杉の板材。「てまひま不動産」の練馬店も、床材に西川杉を使っています。

編集部柔らかくて肌触りも良いですね。

野口埼玉県の飯能にある杉で、江戸時代から続くブランド材です。昔は木を伐採したら、樹液を抜くために川に浮かべて運んでいたと聞きました。江戸の西から流れて来るから「西川杉」。林業は木を伐採しても搬出にコストが掛かるので、せっかく長い年月を掛けて木を育てても、今は輸入材の方が安いからそっちを使われてしまう。建築に関わる人間として、地産地消と山の保全にも微力ながら協力できたら、という思いで僕は杉を勧めています。柔らかいのでフローリングに使うのは少し勇気が入りますが、天井に貼ったり、建具に使ったりしても良い。木は何でも使える万能素材なので。

和歌子さん杉は音や衝撃を吸収してくれるのも魅力ですよね。何より、裸足で歩くと気持ち良い。リビングと子ども部屋の床を踏み比べてみてください。

編集部あれ、踏み心地が違う。子ども部屋の方がなんだか安心感があります。

野口素材もナラと杉で違いますが、実は床材の厚さも違います。リビングは厚さ15ミリで、子ども部屋は30ミリ。たった15ミリとは言え、床は家のなかでも唯一体が触れ続ける場所なので、感覚が大分変わります。僕もここに引っ越す前は普通の賃貸に住んでいましたが、床が木目調のビニールシートでペタペタして気持ち悪かった。ずっとゴム製のサンダルを履いていました(笑)。

和歌子さんそれに、静電気がほとんど起きないのも嬉しいよね。子どもが幼くて食べ溢しをしていた頃は仕方なくビニールシートを床に敷いてみたのですが、するとそのビニールに埃が吸い寄せられて、「私たちの体は無意識のうちにストレスを受けているんだろうな」と思いました。子どももその違いが分かるみたいで、「床気持ち良いね」と言ってくれます。

家とともに変わる暮らし、暮らしとともに美しさを重ねる家

編集部和室にある押入れの扉も素敵ですね。

野口あれも西川杉で造作しました。ここに家族4人で並んで寝ています。

和室の天井や押入れも贅沢に西川杉を使用。とはいえ、仕上げで使う材はコストが掛かるため、「なるべく節の目立たない材を大工さんに選んでもらった」と野口。

見た目が気になる天井の換気扇のダクトや配線も、杉材で覆えば空間のアクセントに。

編集部生活の中心がリビングで完結されているんですね。

野口自然とそうなりました。日本の住まい様式って、時代とともに変化していて面白いんです。戦前の日本は和室ひと間にちゃぶ台を置いて、そこで寝食をしていた。それを西山夘三さんという建築家が1942年に「秩序ある生活を送るために食室と寝室は分けましょう」と提唱したのが「食寝分離」。そこからリビングダイニングができたり、ベッドルームができたりと住宅が定型化しました。うちは仕切りは無いけど、和室の手前に間仕切り用の障子が入っています。もし僕が遅く帰って来ても、それを使えば寝ている家族を起こさずに過ごせる。テレビは下の子が生まれるタイミングで子ども部屋に移動しましたが、こういう生活のせいなのか、テレビも観なくなりました。

編集部住まいが変わると、暮らし方も変わるんですね。奥さまはいかがですか?

和歌子さん私はキッチンにこだわりました。このI 型のデザインは主人の提案で、作業スペースが広いし、台所仕事しながら子どもの様子が見えるし、子どもも回遊できる。窓向きの対面キッチンと言う夢はスペース的に叶いませんでしたが(笑)、気に入っています。

キッチンはもとの位置から迫り出すことで広い作業場を確保。和歌子さん自家製の梅シロップや梅酒、梅サワー(砂糖と酢、梅干しでつけたもの)などの保存食が並ぶ。

野口僕はここを「実験住宅」だと呼んでいて。もしお客さんに自然素材について聞かれたら、我が家を見てもらうのが手っ取り早い。例えば、「子どもの食べ溢しがあるのに自然素材の床でも大丈夫ですか?」と聞かれたら、「うちはビニールシートを敷いています」と答えるより、直接見てもらった方が汚れ具合も分かりやすい。この床が果たして許されるのかは別としてね。

和歌子さん入居時にオイルを塗っただけで、何にもしてないからね。

野口気になる、気にならないかは、住まい手の人の感性だと思うんです。合板フローリングは経年劣化するから補修が不可能だけど、無垢材ならサンダーで削ってオイルを塗れば綺麗になる。かく言う僕も、家が完成した直後は妻が台所仕事で飛ばした水を小姑のようにせっせと拭いていましたが、今は子どもがジュースを溢しても「それも味になるかな」って(笑)。

快適な住まいを提案するリブランスタッフの仕事の背景には、自ら自然素材を選び、日々の生活を実験に、10年20年と年月を重ねた家の美しさを楽しみに暮らす、そんな穏やかな暮らしがありました。

企画:てまひま不動産 株式会社リブラン
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:⼩賀康⼦

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