エコミックスデザインについて
「エコミックスデザイン」とは、エアコンの使用を前提とした現代のマンションの建築に対し、日本古来の知恵と、自然の力を活用して室内を快適にする、株式会社リブランの設計思想です。
気温が同じでも、湿度や風の有無、日差しの有無により、体感する暑さ(体感温度)は違います。エコミックスデザインでは、この体感温度を快適な方へ導いていきます。
『暮らし方」をデザインする
建物を緑で覆うこと、風通しのためのさまざまなシカケなど、自然のチカラを取り入れ快適に暮らす。また、天然の無垢の床材は、裸足で歩くと夏はひんやりと、冬はぬくもりを感じていただけるはずです。
ほかにも天井、壁のクロスや畳など、さまざまな場所に調湿性の高い素材を使うことで、常に室内を快適な環境に保ってくれます。
子どもたちには、本物に触れて育ってほしいと思います。自然の持つ力や恵みを肌を通して感じながら暮らすことは重要なことではないでしょうか。
マンションに『森をまとう』という発想
敷地内の植栽計画や建物の設計によってつくられる、住まいの局地的な気候のことを「微気候」といいます。「エコミックスデザイン」では、この「微気候」を計画的につくりだし、エアコンに頼らない暮らし方を提案します。
建物の北側には冷気のたまり場(緑の中庭)を設けて室内に涼しい空気を取り入れ、南側の強い陽射しは緑のカーテンで遮蔽していきます。その他、屋上緑化や敷地周囲の緑化など、マンションに森をまとうことで、住まいに快適な自然の恵みを取り入れる下地(外環境を整える)をつくります。
縦横無尽に風がゆらぐ住まい
マンションの約85%*'が、リビング前の框ドアを閉めてしまうと、風の流れが遮断されてしまう間取りです。更に、風は片側の窓を開けるだけでは心地よく流れない。2方向の窓を開け風の通り道を考え、引き戸やウィンドスルークロゼットなどで流れる風をコントロールすることが重要です。子どもたちには自然の新鮮な空気の中で育ってほしいという願いが、住まいの隅々まで風が行き渡る間取りを生み出しています。
内装材の考え方も変える
エコヴィレッジの床には無垢一枚板を使っています。生きた木を使うということは、多少板が反ったり色が変わっていくのはとても自然なことです。自然素材には、感触の良さとともに調湿効果により、室内を快適に保ってくれます。