善福寺公園で開催の「トロールの森2025」に出展します!
イベント概要国際野外アート展「トロールの森」とは?
トロールの森とは、2002年から続く、善福寺公園とJR西荻窪駅周辺やエリアで開催する国際野外アート展。西荻窪のまちのなかで多彩なアートに触れることができるイベントとして毎年多くの方が訪れています。
開催期間:2025年11月3日(月祝)〜11月23日(日祝)ARAGAU 抗う
大勢に流されてはいないか?
理不尽なことや、わきまえろという声に
じっと下を向いてはいないだろうか?
世間や社会に、
自分自身の進路や生き方に、
ノーをつきつけてみる。
このままじゃイケナイと立ち止まってみる。
コトバに出して。
行動や態度で。
あるいは
低い声でつぶやいてみたり
ノートにメモっておいたり。
あなたは何にあらがいますか。
「トロールの森」公式HPより引用
てまひま不動産では、2021年より作品を出展しています。




そして2025年も出展が決まりました!常設展示作品です。その内容は…
作品タイトル重力に抗う
【設置した完成写真】
コンセプト
公園内の南西側の一角に、かつて薪炭用の農用林だったクヌギの木が多く残っている「クヌギ広場」があります。
そこに、気になるサクラの木を見つけました。

地中に広く根を張り、 重力に抗って水平に幹を伸ばす様相は、建築でいうキャンティレバー(片持ち梁)構造(※1)そのものです。
このプロジェクトでは、サクラの木を主役に、木の生命力や浮遊感をより体感するためのフレームを作り、 その水平線の先に垂直に伸びるクヌギの森との対比を感じる空間を目指しました。
キャンティレバー構造で作られた覆いを大きなベンチに見立て、そこに座ることで自然の分身としての自分を見つめる作品になっています。

(※1)キャンティレバー構造:梁やスラブなどの部材の片方だけが固定されていて、片方は空中に浮いている方持ち式構造。

キャティンレバー構造のスケッチ図
作品の楽しみ方
【裸足でベンチに腰掛け・サクラの木の下に足を入れる・クヌギの森も写っている写真】
まずは、裸足で大きなベンチに上がり、腰掛けてみてください。
重力に逆らって横に伸びる「サクラの木」と垂直に立つ「クヌギの森」を一望し、普段なかなかみない光景にインスピレーションが沸くかもしれません。
【サクラの幹の横に寝転がる写真】
次に、サクラの幹の横に、寝転がってみてください。
自身は重力に抗わない状態で、重力に抗うサクラの木を見つめます。
サクラの木の生命力を感じることができます。
また、このベンチの上で「感覚の心地よさ」を体感してみてください。
- 「視覚(見る)」:目の前に広がるクヌギの森、池
- 「聴覚(聴く)」:サクラの幹に耳を当てたら「風の音や木の葉が触れ合う音」「木が持つきしみ」「地面からの振動」などが聞こえるかも。
- 「嗅覚(嗅ぐ)」:ベンチの壁・床・天井は全て無垢フローリング(杉・西南サクラ・カバ・オーク)を使用しています。ほのかに木の癒しの香りを感じる。
- 「触覚(皮膚で感じる)」:木に触れる。
👍✨ご自身で体感、体験することで完成する作品です。
制作過程
①アイデア出し(ブレスト)
「抗う」というテーマに対して、思いつくキーワードを自由に出し合いました。

その中で、公園で横に伸びる(重力に抗う)サクラの木を見つけ、この環境を生かした作品にできないかと考えました。

②模型でイメージを形にする
サクラの木を主役に、それを鑑賞しながらいかに「重力に抗う」を感じてもらえるかを考え、形にしていきました。
- 筋交(すじかい)でベンチを支える案
- 1に筋交を加えてダブルで支える案
- 2の筋交を減らし、テンションワイヤーで吊る要素を入れることで、「重力に抗う」を視覚化できるのではと考えた案
- 1
- 2
- 3
最終案として、「3」で進めていくことに。
サイズとしては、ベンチ部分は「1630×1500」、裏側は2×4材とワイヤーの構造体、使用木材は杉・西南サクラ・カバ・オークの無垢フローリングを使用することにしました。(現場で残ったものを使用)

大工さんの工場で部材加工・組み立て
10月某日、制作協力をしてくれている大工さんの作業場にて一度作品を組み立て完成形を確認。
パーツを切り出し、模型を参考にしながら、枠組みを作っていきます。

いよいよ善福寺公園の斜面に設置!
10月某日、実際に善福寺公園の敷地内に設置。
展示場所
てまひま不動産は、都立善福寺公園(上池)南西側にある20番の場所です。(くぬぎ広場)

詳しい場所はトロールの森公式サイトの「ガイドブック」ページをご確認ください。
ぜひトロールの森アート展に遊びにきてください!


