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暮らしスタイルマガジン
「てまひま手帖」

夫婦の綱引き合戦 家族3人のてまひま暮らし

お客様インタビュー2017年8月15日

楽ではないけれど、楽しい暮らし“てまひま暮らし”を実践している方を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第2回は、編集部が株式会社リブラン宣伝部の小堺と一緒に新たなお宅へお邪魔しました!

Sさんご家族が暮らすのは、豊島区にある分譲マンション。中古で購入してリノベーションしたばかりなのだそう。外観は一見普通のマンションですが、一体どんな暮らしなのでしょう?

扉を開けると、広がっていたのは開放的な雰囲気の土間。アクセントとして埋め込まれた愛らしい色合いのガラスが、西陽に反射してキラキラと輝く。

住まいの快適性は、素材で決まる

柔らかな陽の光が射し込むリビングで、まずは妻の明子さんにお話しを伺う。

明子さんいらっしゃい~!暑かったでしょう?ささ、どうぞ座って。

小堺ありがとうございます!わぁ、明るいリビング。さっそく楽しいリノベーションの香りがしますね~。

明子さん私、20代の時に本でリノベーションの存在を知って、「いつかこんなふうに暮らしたい」という憧れがずっとあったんです。主人も、「自分で何も選べないような家を買うくらいなら、思い切って中古マンションを買ってリノベーションしよう」と言ってくれて。

編集部へぇ~。それでリブランのてまひま不動産に?

明子さん主人が見つけてきたんです。会社を選ぶ時、価格やデザインももちろん大事ですが、リブランさんは珪藻土や調湿効果のある壁紙材など、自然素材の取り扱いも得意だった。会社としてのコンセプトがはっきりしていて、そういうところに惹かれたんだと思います。

小堺リブランは、「自然の力を使って快適に暮らそう」というのがコンセプトです。人の住まいの快適性のために、自然の力を使いたい。だから、建材の持つ調湿効果とか、そういうことを大事にして素材を選んでいるんです。例えば、珪藻土も含まれている内容物や配合によって、その調湿効果は大きく変わるんです。

編集部え! そうなんですか!?

小堺ホームセンターとかで売っているのは、珪藻土の含有率が低く、なかには数%しか入っていないものもあります。樹脂で固めたようなものもあるのですが、それだと調湿効果が損なわれてしまう。珪藻土の粒子には肉眼では見えない細かい「ポア」という穴が開いていて、吸放湿性能が高くなる最適な大きさがあるんです。ちょうど良い大きさの「ポア」は「メソポア」と呼ばれています。ちなみに、リブランでおすすめしている珪藻土には、この「メソポア珪藻土」が約80%以上含まれているんですよ。あとの原料もすべて自然素材。色彩調整のための「白土(火山灰)」、ひび割れを防止する「セルロースファイバー(木質繊維)」、固めるための「食品のり」だけです。

編集部さすが小堺博士(笑)。ひとまとめに珪藻土と言っても、品質にはそんなにばらつきがあるんですね。

たとえ夫婦でも、妥協はしない

編集部リノベーションって、夫婦でも好みが分かれることってありませんか? どうやって折り合いをつけたんですか?

明子さんついてないですよ(笑)。私と主人の希望が本当にバラバラで、最初は「どっちをとる?!」っていう感じでした。主人はどうしても床の柄をヘリンボーン(V字形や長方形を縦横に連続して組み合せたもの)にしたいと言っていて、私も(ベランダに続くガラス戸の上部を指して)この滑り出し窓をなんとしてでも実現させたかった。なので、それぞれやりたいことをリブランの設計担当の内田さんに伝えて、デザインを決めていきました。

滑り出し窓がある暮らしが夢だったという妻の明子さん。「写真でイメージを伝えながら、納得がいくまで何度もデザインをやり直してもらいました」と笑う。木材にアイアン塗料を塗って落ち着いた印象に仕上げた。(提供:株式会社リブラン)

編集部どうして滑り出し窓だったんですか?

明子さんうーん、外国への憧れかなぁ(笑)。例えば、左右に開くような窓とか色々なデザインの窓がありますよね。

編集部分かります! 『魔女の宅急便』のキキの部屋にある窓みたいな感じですよね。こう、バーンと両手で開く……。

明子さんそうそう! そんな外国っぽい窓の雰囲気を少し取り入れたかった。実は、この滑り出し窓はもともと二重サッシの内側の部分なので、手前にしか開かないんですよ。それでも気分は味わえて気に入っています。

小堺サッシはマンション全体の共用部分なので、いじれないんですね。ちなみに、玄関ドアの外側や駆体も触ってはいけないんです。

編集部変えられるのは内装だけなんですね。そういえば、玄関の土間も素敵でした!

明子さん個人的に縁側や土間があるような古い建物が好きだったので、その生活様式を取り入れようと思って。主人には「部屋が狭くなる!」って言われたんですけど、「玄関には開放的な雰囲気が必要だ!!」って推して。

編集部まるで綱引き合戦……。

明子さんそうなんですよ。あとは、寝室に押入れをつくりました。ベッドを置くと空間が埋まっちゃうので、布団で寝ることにして。出しっぱなしはちょっと格好悪いので、布団が入るサイズに直していただいたんです。ただ、家具に関しては主人の趣味。もうそこは、お金を出す人に任せようと(笑)。

(ピンポーン)

編集部あ、噂をすれば! おかえりなさ~い。

誠志さんあ、いらっしゃい~。

お父さんが早く帰ってきて、うれしそうな壮介くん。リビングに置いてある家具は、すべて夫の誠志さんがセレクトしたもの。「あまり考えずに買ってました」そうだが、そうは思えない統一感。

明子さんちょうどあなたのことを話していたところなのよ~。どんなきっかけでリブランを見つけたんだっけ?

誠志さん彼女はデザイン性を重視していて、僕は機能性とか住み心地で探していたんです。そのふたつの要素を合わせ持っていたのがリブランで。

編集部へぇ! 旦那さんが一番こだわった住み心地はどんなところですか?

誠志さん子ども部屋とキッチンは妻に任せて、リビングと寝室は僕が担当しました。リビングは気持ち広めにとって、みんなが集まりやすい場所をつくりたかったんです。そこが一番心地良い空間だったら、みんなが集まって来そうだなと。デスクをリビングにつくったのも、子どもも小さい頃は自分の部屋に籠らないだろうし、僕もパソコンを使うことがあるので、並べてやれたら良いなぁと思って。

リビングにデスクを置くのは誠志さんのアイデア。有孔ボードには、作家さんにつくってもらった家族の手形が飾られている。「近所にある鬼子母神の境内で『手創り市』というイベントが毎月開催されていて、よく家族で遊びに行くんです」と明子さん。

キッチンと子ども部屋は隣同士で、壁を挟んで爽やかなブルーの壁が続く。子ども部屋の壁には水性塗料を使用。「飽きたらパンチの効いた色に塗り替えようかな」と誠志さん。

編集部ところで、床をどうしてもヘリンボーンにしたかったとか。

誠志さんかっこいい家具ってたくさんあるんですけど、床やドアなど、ポイントになるものさえあれば家具はシンプルでもいいかなって。黒板もシートを貼ったりする人もいると思うんですけど、思い切って壁に黒板塗料を塗りました。

夫の誠志さんの念願だったヘリンボーンの床。「ヘリンボーン」は開きにした魚の骨に似ている形状から“ニシンの骨”という意味でつけられたのだとか。シンプルな家具との相性が良い。

編集部ハンモックもあるし、遊び心が散りばめられていますね!

誠志さんそう言われてみると、なんとなくみんなの興味を惹くものをここに集めている気がしますね。「リビングに来やすい」っていうか、リビングが一番楽しい場所になるように意識はしているのかも。

リビングにあるハンモックは誠志さんがずっと欲しかったものだけど、今ではすっかり壮介くんのお気に入りの場所に。どちらが使うのか毎日競争。

編集部寝室に珪藻土を使おうと思った理由はなんですか?

誠志さん最近のマンションって気密性が高かったりして、暖かいけど息苦しいこともあるじゃないですか? 寝室は寝るためだけの部屋だからこそ、寝心地は重視したかったんです。

小堺寝ている間って呼吸もするし、汗も結構かきますよね。その湿気をちゃんと壁が吸ってくれると、結露しないのでカビも生えにくい。で、起きた時にモア~っとした感じがあまりないんですよ。あと、匂いは湿度が高いと強く感じるけど、湿度が下がっていると感じにくい。珪藻土自体に消臭効果があるというより、湿度を下げることで、朝起きた時の匂いが気にならないようになるんです。

誠志さん以前のタワーマンションでの暮らしと比べると、エアコンを入れる機会が少なくなりました。風も抜けていくから扇風機で十分。エアコンって、なんだかだるくなったりするんですよね。切ると夜中に暑くて起きて、タイマーを30分付けてまた寝て……。今はもう、そんなことやらないですね。

天井まで珪藻土で仕上げた寝室では、家族で川の字になって寝ている。土間につながる窓の枠は、明子さんがアンティークショップで見つけたガラスに合わせた。玄関横の窓を開ければ、土間を通じて風が入ってくるので、夏でも涼しいのがポイント。おもちゃの収納も上手!

編集部ここに暮らし始めて変わったことはありますか?

誠志さん夜、あまり飲みに出歩かなくなりましたね。

編集部えー! 全国の奥さんが聞いたら驚きますね。「うちもやろうかな」ってなっちゃう。

誠志さんまず帰ったら靴下を脱いで、床に息子と寝転がります。とにかく裸足が気持ち良いんです。

編集部たしかにこの家の床は気持ちいい……。転がってビールとか飲みたくなっちゃいますね。

D.I.Y.も、コツさえ掴めば怖くない

小堺そういえば、リブランの D.I.Y.講座にも参加してくださっていますよね。

明子さんやってみたい願望はずっとあったんです。だけど、絶対に失敗するっなぁって思って。「善は急げ!」じゃないですけど、このあいだ教えてもらった方法をアレンジして、洗濯機の上の台を主人とつくってみました。

D.I.Y.で初めてつくった棚。この家に暮らし始めてから、「ずっとやってみたかったこと」を少しずつ叶えている明子さん。

編集部行動が早い!

明子さん板が重くて平行につけるのが難しかったんですけど、やってみて学んだこともたくさんありますね。実は、キッチンにも棚をつくろうと思っていて……。

編集部あれ! なんかシールが貼ってある。

明子さんあ、みなさんが来るから剥がそうと思っていたんですけどね(笑)。リブランの講座で、マグネットを使ってやる間柱の探し方を教えてもらったんです。「忘れないように」って間柱のある位置にビールについているポイントのシールを貼って。

D.I.Y.熱がヒートアップして、次はキッチンに棚を取り付ける予定。「ゆくゆくは土間に下駄箱をつくったりしたいですね」と明子さん。

小堺すごーい! 気合が入ってますね。

明子さん工事が終わって終了、ではなく、その後も色々な講座があるのも嬉しいですよね。“暮らし”に繋がっていく取り組みを色々とされている。そういうところもリブランの良いところで好きです。どこに頼もうかって悩んだ時に、その要素は大きかった。

編集部住宅選びって、長い付き合いになりますもんね。

明子さん特にリノベーションって、相談することも多くて、かなり大変なんですよ。でも、リブランのサポートがあれば、こだわり尽くしたい人には良いと思います。

小堺物件を決めてから引き渡しまで、だいたい半年くらいはかかりますもんね。大変なこともひっくるめて、そこがリノベーションの醍醐味だと思います。

リビングの真ん中にある黒板は、壮介くんが誠志さんのために書いた手紙(しかも英語!)や絵が大切に飾られている。「勉強を教えるために家にホワイトボードを置いているっていう熱心な方がいて。それは難しいので、黒板にしました」と誠志さん。

自分たちが描く理想の暮らしを求めて、一つひとつ時間をかけて丁寧に(そして、たまに意見をぶつけ合いながら)家づくりを進めていったSさんご家族。「もう家のなかで靴下履きません」と笑う旦那さんの横で、奥さんも息子さんも「床が気持ち良いもんね~」と頷く。とにかく、居心地の良い家で過ごすことが幸せでたまらない様子。空間が変われば、自ずと家族に流れる時間も変わるのだと実感した回でした。

br /> 企画:てまひま不動産株式会社リブラン
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:⼩賀康⼦(提供写真以外すべて)