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「てまひま手帖」

フローリング用無垢材ができるまで【工場見学】

イベントレポート2022年9月2日

てまひま不動産では、自社リノベーション物件の床材に国産杉材「西川材」を使用しています。西川材は古くから江戸で使われていた木材で、一般的な杉材よりも強度が高く、色艶も良いことが特徴。その秘密を探るため、我々はアマゾンの奥地に……ではなく、埼玉県飯能市にある株式会社フォレスト西川様の製材工場を見学しました。

フォレスト西川様のHPはこちら

西川材って?

西川材とは、埼玉県飯能市を中心をした育成林から切り出され、首都圏等で使われる木材です。江戸時代には、江戸城下は火事が多く、復興のために多くの木材が必要とされました。その木材が多く生産されていたのが現在の埼玉県飯能市周辺。飯能市から切り出された木材が、入間川・高麗川・越辺川を筏(いかだ)でくだって江戸まで運んでいたことから、「江戸の西から来る材」という意味で「西川材」と呼ばれるようになりました。

出荷するまで60年以上!?無垢材ができる4ステップ

1山から切り出す

江戸時代の伝統を引き継いで、今も良質な木材が産出される埼玉県飯能市。てまひま不動産一行はその木が生育する森へと行きました!

無垢フローリング材の原料となる杉が育成されている埼玉県飯能市の森林

無垢のフローリング材や家具などの原料となる杉や桧が育つ森林。

飯能市を中心とした西川地域は秩父古生層からなる褐色森林土で、平均気温12℃〜14℃、平均降水量1700mm〜2000mm、降雪は年3〜4回と比較的温暖であり、地質気候ともに杉や桧の生育に適した地域です。優良な木材に育てるために、雑草を抜いたり、育ちの悪い木を切ったり(間伐)、枝を切り落として節のない木にするなど、職人がてまひまをかけて育てています

木材の有効活用

間伐された育ちの悪い木や曲がった木は、紙の原料や遊び道具など、無駄なく有効活用!

そうして樹齢60年〜と立派に育った木材が無垢フローリングの材料として伐採されます。木は夏に水を吸ってグングンと成長するため、夏場に切ってしまうと木に含まれる水分量が多すぎて腐りやすくなってしまいます。そのため、水分量の安定した秋・冬に伐採するとのこと。

2裁断する

伐採した丸木を木材にカットします。ただ真四角に切り落とすだけでなく、プレカットと呼ばれる、工場での加工も行われます。プレカットは、木造住宅建築の工事現場において大工職人が部材を加工しながら建てるのとは違い、設計に基づいて必要とされる部材を事前に工場で機械的に加工し建築現場ではそれらを組み上げて建てていく方法です。建築現場での効率化・建築物の品質の向上に役立ちます。

丸太をフローリング用など使いやすいサイズに裁断する機械

森林で伐採された丸太をカットする機械

積み上げられたカット前の丸太を見てみると、芯が赤くなっています。西川材は他の地域の杉材に比べても赤みの強い杉材です。この赤い部分は成長が終わった部分、白い部分が成長途中の部分だそう。この赤い部分は成長が終わっているため固くなっており、それが西川材の強度の高さにつながっています。

森林で伐採された杉の丸太。芯が赤くなっている。

森林で伐採された杉の丸太。芯が赤くなっているのが特徴。

3乾燥させる

裁断された木材はストックヤード(貯木場)に運ばれます。なんと、ストックヤードも天然木で作られており、屋内に入った瞬間に木の香りが漂います。

天然の木でできたストックヤードに、カットされた無垢材が置かれている。

ストックヤード内は木の香りが漂う空間。多くの木材が乾燥されている

フォレスト西川様では、「なるべく木そのものの手触りや香りを楽しんでほしい」という思いから、天然乾燥や、機械を使った乾燥でも低温で乾燥させることにより木の質感を残しています。機械によって100℃以上の高温で乾燥をさせると木の表面はまるこげ、節も真っ黒になり酸っぱい香りになります。寸法は安定するのですが、杉本来の色味や香りは失われてしまいます。天然乾燥をさせると時間はかかりますが、杉本来の柔らかい色や香りを楽しむことができ、木材が持つ湿気を吸ったり吐いたりして湿度を保つ調湿機能も保たれます。

低温乾燥させた無垢材(上)と高温乾燥させた無垢材(下)の比較写真。

低温乾燥させた木材は杉材の香りが残っており白と赤っぽさが残る色合いに。

4加工する

十分に乾燥が終わった木材は、出荷前の最終加工が行われる工場に運ばれます。木の表面を研磨したり、防腐・防虫加工などを行います。木から一枚板で切り出せないほど大きい板を使いたい時に便利な、特殊なボンドで木を貼り合わせる集成材も作られていました。

乾燥させた木材を工事現場に持っていく前にプレカットする機械

乾燥させた木材を出荷する前にプレカットする機械。事前にカットしておくことで現場の施工時間を短縮できる。

見学していると、ちょうどてまひま不動産に納品する杉の無垢材もありました!

てまひま不動産のリノベーション現場に納品する、無垢フローリング貼り替えに使われる杉材。

リノベーション工事で、無垢のフローリングの張り替えに使用する無垢材。

この杉の無垢材は、こちらの物件のフローリングになりました。

出荷された無垢材はリノベーションのフローリングに!無垢リノベの事例

こうして出来上がった無垢材は、熟練の大工の手によって、住宅の内装へと施工されます。杉材はフローリングに使われる木材の中でも柔らかい部類の木材。歩いたときの衝撃を優しく受け止めてくれます。

杉の無垢フローリング材のリノベーション事例

杉材の無垢フローリングのリノベーション事例。素足で歩くと木の柔らかな感触を楽しめます。

てまひま不動産が無垢材にこだわるのは、木材が持つ調湿機能。湿気の多い時期は湿気を吸い、乾燥した時期は湿気を吐き出して室内の湿度を調整してくれる機能です。適切で健康的に過ごせる湿度は40%〜60%と言われていますが、無垢材が部屋の湿度を保つのに一役買ってくれているので、住みやすい家になります。

1年経過した杉材の無垢フローリング

居住から1年後の杉の無垢フローリング。入居者によると「キズはほとんど気にならない」とのこと。

無垢材は月日が経つほど、蜜蝋ワックス塗りなどのお手入れなどで艶が増す素材です。てまひま不動産でリノベーションをしたお客様の多くが、リノベーションが完成した後スタッフと一緒に無垢材に蜜蝋ワックス塗りをします。アイデアを詰め込んだ家に命を吹き込むように行うこの作業は、とても好評いただいています。

無垢材のお手入れ方法についてはこちらをチェック!

無垢床への蜜蝋ワックスの塗り方
自然素材メンテナンス
2022-09-02

てまひま不動産では、豊富な無垢材施工の実績があります。ぜひほかのリノベーション事例もご参考にしてください。

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杉に関する、お客様のリノベーション事例をご覧いただけます。
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