あなたの夢はなんですか。

blog2021.06.07

みなさま、こんにちは。
総務部の太田です。

緊急事態宣言が延長されました。医療関係者や高齢者の方々へのワクチン接種が進みつつありますが、変異したウィルスの拡大や重症者の増加によって、医療現場は極めてひっ迫しているという報道も続いています。
医療従事者のみなさまには、心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。

 

私は、今年還暦を迎え60歳定年となりましたが、リブランでは、昨年度から65歳まで正社員として雇用契約を結ぶことができることになり、引き続き総務部に勤務しています。

また、今年度は新卒入社の女性社員が4名増えました。ここ数年、若い人たちの入社が続いており、社員の平均年齢がどんどん若くなっています。以前に比べ女性社員も増え、男女の比率は、ほぼ半々となりました。
老若男女、それぞれの個性と力を合わせて、コロナに負けずがんばってまいりたいと思います。

 

さて、このブログは、主に総務部の社員が投稿していますが、久しぶりの投稿となりました。
拙い文章で恐縮ですが、もしよろしければ、お付き合いいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

夢が大きな目標に変わる時

突然ですが、みなさまは、夢をお持ちでしょうか。それはどのような夢でしょう。また、みなさまの周囲には、どのような夢を持った人たちがいらっしゃるでしょうか。

私の周囲にも夢を持っている人たちがいます。また、日々出会う人たちにも、どんな夢を持ち、夢に向かっているのだろうかと気になることがあり、衝動にかられ、つい聞いてしまいます。
そのたびに、大小ではなく、夢を聞くことは楽しいと思うのです。

誰もが明確な夢を持っているわけではないと思いますし、夢を人に話すなんて必要ない、嫌だと思う人もいらっしゃるかもしれません。
逆に、夢を人に語ることで、一人では叶えられない夢も、仲間が出来て一歩一歩目標に近づいている人もあるかもしれません。

 

最近読んだ本に、こんなことが書かれていました。

 

~原爆投下で亡くなった長崎の日本人医師、パオロ・ナガイ・タカシの感動的な話です。
彼は子どもたちにこう言いました。
「愛する子どもたち、夢を持ちなさい、良い夢を。追い求めなさい、一生の夢であるただ一つの夢を。人生には夢と喜びがあります。夢を追う人生は毎日が新鮮です。愛する子どもたち、人生は長く見えて短く、世の中を幸福にする夢は一人では実現できないのです。」~

夢はそこに向けて動き始めるまではただの夢でしかないかもしれません。しかし、着手した瞬間からは、大きな目標に変わるのではないでしょうか。

ご縁

旅人、上永拓哉(35)、鹿児島県出身。

私は、タクヤさん、と呼んでいる。

「いや~旅人なんて言ってもらうほど、かっこいいもんじゃないですよ。旅ばかです。」

自称、旅ばか。周囲の人たちもタクヤさんと呼び、時に旅ばかと呼ぶ。

 

今年4月。鹿児島の実家から朝の便で羽田空港に到着するという情報が入った。車で飯能のキャンプ場に行き、そのまま京都へ向かうと言う。相変わらずアクティブな人である。
私のわがままを聞いてくれたタクヤさんは、空港で出迎えた女性と共に、リブラン本社の向かいにあるカフェ「ふろんてぃあ」に来てくれた。オンラインのモニター越しには何度も会っていたが、直接会うのは、この日が初めてだった。

 

タクヤさんとの縁は、インド、オディッシャ州プリーで開催している音楽フェス「ODISHA JAPAN FESTIVAL(OJF)」を主催するNPO法人ジャパンインディアクラブ(JIC)の仲間である。毎年2月に開催している音楽フェスだが、2021年はコロナの影響で中止している。

OJF紹介(OJF2020動画など)
https://japan-india.club/odishajapanfestival/
JICメンバー紹介(タクヤさんの夢=「夢はでっかい祭りをやること」と書いてある。)
https://japan-india.club/member/

 

珈琲を飲みながら会話が弾んだところで、私は聞いてみたくなった。

 

太田:鹿児島のご実家に帰っていたのですね。あまり家にはいないようですが。笑

タクヤ:そうですね、飽きるんですね。飽きると出かけたくなっちゃうんですよね。笑

太田:いろんな国をまわったのですよね。

タクヤ:20か国くらいですね。

太田:いわゆるバックパッカー?

タクヤ:安宿をまわって、その日の宿はその日に直接行って、空いてる?って感じだったり、野宿とかもしましたね。

太田:ということは、いろいろな国の言葉が話せるのですか。

タクヤ:いえいえ、全然です。笑

太田:どうするのですか、身振り手振り?
タクヤ:気持ちですね。笑

抵抗が少なくなったので、その分まだましっていうくらいですね。早口で何か言われて、あ~ってなってしまうことがあると思いますが、僕は、あ、こりゃわかんね~なって、さっさとあきらめます。笑
太田:度胸がついて、異国の人に慣れちゃったのですね。笑

タクヤ:例えば、何か食べる時は、隣の人が食べているものが美味しそうなら、これこれって伝えれば、OK、OKって、なんとかなりますし、値段も教えてくれるけど、紙幣を出せば必要な分を勝手に取っていってくれるから。笑

マスター:信用できるのですか。

タクヤ:それで嘘をつく人って、あまりいないですね。

マスター:いい国ですね~。

タクヤ:世界的にだと思いますけど、実際にお店で商売している人は、そんなことはあまりしないですね。

マスター:てっきり海外は、騙されて多く取られちゃうものだと思ってた。

タクヤ:なんていうか、そういう人は、最初からそういう形でくるので、それを受け入れず、はねのけて自らお店に行けば、そんなことはあまりないですね。

マスター:そういうものなんですね~。

太田:何年くらい前から、旅を始めたのですか。

タクヤ:ちょうど5年くらい前です。

太田:実家にいるのが飽きちゃったから?笑
タクヤ:東京にいたんです。大学を出て8年くらい、東京で仕事をしていました。
太田:サラリーマンですか。

タクヤ:サラリーマンもしていましたし、職は3つくらい。新卒は営業で入って、そのあと販売の仕事をして、その後また営業の仕事を3年くらいやって、辞めて。

太田:その時、旅に出ようと決心したのですね。
タクヤ:そうですね。それまでも、お盆休みとか、GWなどに旅行はしていました。

青春18切符で鹿児島まで帰ってみたりとか、原付で四国を1周したりとか。そんなことはしていたんですけど、やはり海外に行ってみたくなって。

太田:20か国くらいというと、どんなところへ行ったのですか。

タクヤ:東南アジアは全部ですね。インド、ネパール…。あ、あと、アメリカをキャンピングカーで横断しました。

太田:1人?
タクヤ:いや、6人です。旅をしている人が集まって、ほぼ初対面です。でっかいキャンピングカーで、ロスからニューヨークまで、観光しながら、自炊しながら。

太田:楽しそう!

タクヤ:すごく楽しいです!あれは、おすすめしています。

太田:おすすめされても、なかなかできないかなあ。笑

タクヤ:すごく楽しいので、ぜひ一度。

旅ばか

マスター:タクヤさんは、旅ばかって言われていましたよね。あれは何ですか?

タクヤ:旅ばかは、僕が旅をするときに始めたブログのタイトルです。でも、もう4~5年更新してないですね。笑

太田:そのブログは今もあるのですか。

タクヤ:もう全然更新していないですね。最初は、すごく面白かったんですけど。笑
太田:ブログ、TABIBAKA 旅ばか、これですね。

タクヤさんのブログ
https://tabi-baka.com/page/20/

旅も日常

太田:先ほどアメリカ横断の話もありましたが、5年間旅をして何か人生観が変わったとかって、あるのですか。

タクヤ:あ~、たぶん自分ではわからないのか、実感がないですね~。結局変わらないなと思ったのが、一番の発見かもしれないですね。

太田:何か、良い言葉が出てきましたが、変わらないというと?

タクヤ:いえいえ、そんな良いことを言うつもりじゃないんですけど。笑

インドに行ったら、人生観が変わったと言う人はいるし、実際にも変わった人もいると思うんですけど、僕の場合は、なんか思ったほど人間って変化しないんだなあと思いましたね。

太田:そんなこともないと思いますが、特別なことではないんですね。

タクヤ:全然、全然。ただ、好きで旅をしているだけですから。笑

メロンを持って、カフェふろんてぃあ常連のラムールさんがやってきた。

 

タクヤ:ネパールの人って、男前ですよね。

マスター:男前?

タクヤ:キリっとしていますよね。

太田:ラムールさんは、タクヤさんと逆に、異国から日本に来て、今こうして普通に生活していることが、当たり前になってるわけで、旅人ではないけど、それって僕が思うほど別に珍しいことじゃないんだな。

マスター:そうか、逆だね。

タクヤ:特別なことではなく、普通の日常なのでしょうね。

川を上れ 海を渡れ

太田:じゃあ、質問を変えて。僕は「川を上れ 海を渡れ」という言葉が好きなんです。川を上れは、歴史を遡って見ること、歴史から学ぶ。海を渡れは、外(海外)に出て、外側から見ること。外に出て見ないと、日本のことってわからなかったと思いますが、その点どうですか。

タクヤ:それは、すごく思いますね。日本って、最強にいい国だなって思いますね。

マスター:例えばどんなところですか。

タクヤ:毎週金曜日に、仕事終わって、酒飲んで、グデングデンになって道を歩ける国って、あまりないんですよ。笑

太田:笑!

マスタ:へ~。

太田:治安?

タクヤ:治安もそうですし、雰囲気とか、文化も。僕の知る限りですが、そんな国は、ほぼないですね。日本は、お酒にすごく寛容だし、信じられないくらいお酒がすごく好きな国なんですね。

太田:宗教的に飲めない国とかもありますよね。

タクヤ:そうですね、インドも宗教的に飲めないですし、外で飲んだりとかはダメなんですよね。

マスター:ダメなんですか。

タクヤ:はい、ダメです、ダメです。スーパーにも、コンビニにもお酒は置いてないので。

マスター:へ~。

タクヤ:専門のリカーショップがあって、そこでしか買えないですし、そこも、鉄格子があって、その枠から受け取って新聞紙とかにくるんで、人目につかないように持っていくとかして、隠さないといけないんです。

太田:あ、インドで鉄格子ありました!入りづらかったので、外から見ただけですけど。

マスター:え~!そうなんですか。お酒は高いのですか。高級なものなんですか。

タクヤ:お酒は高級ですね。飲まない国は、高級ですね。

マスター:貧乏な人はどうしているんですか、何を飲むんですか。

タクヤ:飲むとすれば、質の良くない、安い、酒のようなものですね。

マスター:そういうものがあるんですね~。

タクヤ:日本は本当にお酒に寛容ですね、24時間コンビニでも買えますけど、タイとかもすごくお酒は飲めるんですけど、12時になったら販売はできないとか、5時~12時で販売しているとか。お昼の時間はクローズされて、売っていないとか。

太田:それは日本とは大きく違いますね。コロナ禍の緊急事態ではなく、常時ですもんね。

タクヤ:大きく違っていて、日本はたぶんお酒に関して一番寛容な国なんじゃないかなと思うくらいです。

太田:日本の感覚で外国に行って痛い目に合うって、そういうことかもしれないですね。

タクヤ:それはありますね。例えば、歩き缶ビールとかをインドでした時は、何やってんだあいつはって、大変なことになります。相当白い目で見られるということになります。

太田:それは、どういう目で見られるのですか。

タクヤ:日本だとしたら、全裸で歩いている人とか、そういう目で見られますね。外国人も日本だと、結構肌を露出して歩いたりしてるじゃないですか、ほぼ裸じゃねーかみたいな。

日本は、結構いろんなことに寛容な国だと思いますし、いろんな文化を受け入れて、日本風にアレンジする、そういう能力がすごくあると感じます。

太田:だから、外国人は嫌だっていう感じになってしまうんですかね。

でも、国によっていろいろで、面白いですね。もっと外国に行ってみたいな~。

太田:今は、旅ばか活動は休止中ですよね。コロナが落ち着いたら、また、旅に出ますか。

タクヤ:時期はわかりませんが、また行くと思います。1年前は、もう少しまわろうかと思っていました。2月のフェス(OJF2020)の後、インドはすぐ出て、タイに行って、そこからメキシコに行こうと思っていたので。

太田:メキシコ?

タクヤ:はい、予定していたんですけど、そこで、コロナでダメになったので、海外よりは…ということで帰ってきました。

日本の学校でオンライン授業

太田:帰国して、日本の学校で、子どもたちに、インドはこんな国ですって紹介するボランティアをしていますよね。なぜやろうと思ったのですか。

タクヤ:はい、オンライン授業ですね。あれは、ロックダウンの時にインドにいた女の子がやり始めていたんです。それを知っていたのと、コロナ禍で旅行会社がスリランカのオンラインツアーをやっていて、これは僕もできる!インドもやろう!と思って始めたんです。

太田:タクヤさんが日本にいる時に、現地の人とオンラインでやっているのですね。

タクヤ:そうです、現地とつないで、あとは動画を流したりして。

太田:子どもたちも生中継で現地の人とつながって、楽しそうですね。

タクヤ:そうですね。インドだけじゃなくても、いろいろな国と生中継するのも、面白いかもしれないですね。海外にいる現地の駐在員の奥さんとか、時間はあるけど現地では仕事とかしづらいので、ブログとかYouTubeとかをやっているんですが、そういう方たちに依頼するとやってくれます。笑

太田:オンライン授業は、今ボランティアですが、旅が好きで、その好きなことで生活ができたらいいなとか、考えることはありますか。それとも旅と仕事は別かな。

タクヤ:そうですね。自分の経験が人の役に立つなら、いろいろとやりたいですね。

太田:これからどんなことをやっていきますか。やはり好きなことをやっていきたいですよね。

タクヤ:物とかって、もういらないというか、なんでもあるじゃないですか。TVがない家もないし、冷蔵庫がない家もないし。その中で、趣味とか、楽しみとか、喜びとか、遊びとか、そういったことが収入になる時代なのかなって思うことがありますね。

夢は

太田:タクヤさんにも夢があるのではないかと思うのですが。何がしたいですか。

もちろん、夢は努力して叶えるものとは思いますが、その夢に向かって進もうと思ったとき、様々な壁があるとして、例えばもし今その壁が無条件に取り払われて、何もなくなったとしたら、何をしていますか。

タクヤ:僕は、最終的には人に使いたいですね。もしここに自由に使えるお金があったとしたら、人のために使いたいです。

太田:今ここにお金という条件があれば、人のために使いたいということですね。

タクヤ:例えば困っている人がいたら、これを使ってと、あげても良いかもしれませんけど、あげるのではなくて、立て直すために一緒にやっていくというところまでできれば、面白いかなって思います。人のために使う、人に投資するということかもしれませんね。

太田:具体的にそのようなことが?

タクヤ:インドでも、海外でも、すごくがんばっていて、すごくいいサービスしていたのに、今、状況がガラッと変わってしまって、経営が立ち行かなくなっています。

その人たちだって、きっと、やり方を色々変えれば、生き残っていく道はあると思うんですけど、いろんな状況下で、追い詰められて、今この世界がすべてだと思わざるを得なくなってしまう時ってあるじゃないですか。

僕の好きなお店も、辞めますって言われて。僕は5万円渡せたとしても、今すぐ500万円は出せないし、経営を立て直すアイデアは出せるかもしれないですけど、すぐに実行することはできないですよね。毎回思うのが、僕に力があったら、もっとこういうことができたなって。毎回思うんですよね。夢っていうか、その力をもっと持ちたいというか。

太田:人のために使いたいって、そういうことなのですね。

日本でも、飲食店の店主が、将来を悲観してしまったのか自ら亡くなってしまったというニュースを見ました。きっと一人で悩んでしまったんですね。

タクヤ:いろんな人が言ってますけど、何もかもお金で(幸せを)買えるものじゃないですけど、ほとんどのことが解決できるって。お店の話もですが、まあその通りだと思うんですよね。

ここにお金があったら、もしかしたらそれで、前向きな気持ちになるまで時間を稼げたかもしれないし、時間があれば別のやり方が見つけられるんじゃないかと思うんです。

太田:たしかにお金では解決できないことはありますが、解決できることも多いですよね。また、お金がなければ解決できないこともありますからね。

太田:窮地に陥って、今すぐ考えなきゃいけないと焦っている人に、他の道、違う考え方を提供できたらということですね。その時に、お金も必要かもしれないし、その力があれば、もっと違うことができたんじゃないかと毎回思うということですね。タクヤさんは、いろいろ経験を生かして、そういう人たちに接することができそうですね。

タクヤ:そうですね、あんまり好きじゃないんですけどね、そういうの。笑

まあ、でも結局そうなんですかね。笑

僕は今35歳で、人生で、あと30年間、仮に平均年収が4~500万円くらいだとして、65歳までやったら、1億2000万円くらい。でも、そういった世の中で普通と言われる価値観や固定概念とは違って、最初の3年間で早々に稼ぎ終えて、それ以降のものはどんどんそういったことに使っていこうと。笑

マスター:いや、お店にも若い人が来て良く話をするんですけど、20歳くらいの人とか、同じ事を言っていましたよ。30歳までにがんばってお金をためて、あとは好きなことをするっていう子がいますよ。今の時代なんですかね。

タクヤ:僕は、それでもいいと思うけど、その選択肢を持つことが、そんなに悪いことじゃないって思えるか、もしかしたらその方が良くないかって。笑

でも、悠々自適に遊んで暮らしますっていう人は、なんだか良しとされないじゃないですか。笑

太田:生活するための必要なお金を稼いだら、その先遊んで暮らせるというのではなくて、そういった社会貢献的な事業をしていくことが生きがいになるということですか。

タクヤ:そうですね、一時期の異常な頑張りで一生分稼いでしまおうかと。笑

太田:たしかに固定概念かもしれないですね。普通はこうだとか。固定概念に縛られていると、つまらないし、場合によってはろくなこともないですからね。笑

太田:夢のある話じゃないですか。タクヤさんは、何で稼ぎますか。

タクヤ:僕の場合は、やはりインターネットは使います。場所を選ばず仕事をしたいので。

太田:それならば、旅をやめなくてもできそうですね。笑
個人輸入なんかもできそうですね。

タクヤ:インターネット関連がわかりやすいのかなとは思ってます。

太田:NPO法人もせっかく作ったので、どんどん活用してください。笑

僕は副業はしませんが、欧米のNPOのように収益を上げて生活ができるNPO法人にしていただいても構いません。
タクヤ:二宮金次郎でしたっけ「経済なき道徳は戯言であり道徳なき経済は犯罪である」とか。

太田:ドラッカーさんは、利益は、会社が顧客(社会)に役割を果たし続けるために必要な“条件”であり、どこまで貢献できるかを計る“尺度”でもある。そのために「いかに私心のない天使が経営者であっても、利益には関心を持たなくてはならない」と説明していますね。

マスター:昔、好きな先輩に言われた忘れられない言葉があります。
「お金は大事なものじゃないんだ、必要なものなんだ。大事なものは、ほかにあるだろ」って。

旅人ではなく、旅ばか

太田:そこの壁の写真の方は、冒険家の阿部雅龍さんです。南極点に、一人で、徒歩で。そうそう、その時にいつもOJFに出演されている立平さんが製作している篠笛を南極に持って行かれました。

 

タクヤ:え~!

太田:いや、僕もびっくりしましたよ。立平さんの篠笛だったって聞いて。これもご縁です。

タクヤ:単独徒歩で。すごい。冒険家の方なんですね!

太田:そうですね。

タクヤ:なんか、何て言うか、こういう方がいらっしゃるじゃないですか、だから僕は旅人とかあんまり言えないんですね。笑笑

太田:旅ばか、なんですね。

タクヤ:旅ばか、なんです。笑

冒険家でも何でもないんです。好きなところに行って歩いてるだけなんで。

太田:いいじゃないですか。ある意味、いろんな冒険をしていると思うけど。笑

タクヤ:いや~めちゃくちゃですよ~。笑

世界最古の日本人宿サンタナ

太田:今回も、京都に行くのは、京都のサンタナに行くのですか?

タクヤ:はい、そうです。

私は、隣にいる女性にも、聞いてみたくなった。名前は、ちかさん。

 

太田:ちかさんは、インド歴は長いのですか。

ちか:いえいえ、ちょうど2年です。

太田:今は日本でお仕事はされていないのですか。

ちか:仕事は辞めて、辞めたタイミングで、京都のサンタナに行ったらインドを紹介されて、管理人の方に一緒に連れて行ってもらったんです。それで、プリーにはまっちゃって。

サンタナゲストハウス京都
https://indiasantana.net/kyoto/

太田:インドにはまっちゃったタイプの方なのですね。

ちか:プリーの町がいいなあと思って、リピートしましたね。

太田:今は、もうそういう生活なのですね。旅をする人?

ちか:いえいえ、ヨガの資格を取ったし、タイ古式マッサージの資格も取ったので、今は家でマッサージ屋さんをしています。

太田:そうなのですね。じゃあ、もうどこででも仕事できますね。

ちか:そうですね。笑

太田:あれ、何かお似合いのカップルじゃないですか?笑

タクヤ:笑

太田:やはり、そういう旅をされているのですか。

ちか:私は、サンタナがあるインドしかまわっていないです。

太田:サンタナ(世界最古の日本人宿)のあるインドって、プリーの他はどこにあるのですか。

ちか:あとは、デリーとバラナシ。コルカタにもありました。

太田:それらをまわられているのですね。

ちか:安心だなと思って。とりあえずインドには行きたいから、宿はそこかなって。

太田:たしかに、日本人もいましたし安心でした。あるご夫婦が、定年の記念旅行で、インドの北の方からずっと観光してきて、最後に辿り着いたのがサンタナで、ここに着いて、やっと下痢がおさまった、それまでは、ずっとダメだったって。笑

タクヤ:あ~、わかります。

太田:タクヤさんも、サンタナをまわった?

タクヤ:僕は東南アジアをまわって、インドに行くのは、ちょっとビビってたんですよ。笑
その時、ベトナムであった男の子がインドに行って帰ってきて、またタイで会ったんですけど、サンタナっていう日本人宿があるよって聞いて、それだけを目指して、バンコクからコルカタに飛んで、その足でサンタナへ行ったという感じです。

太田:日本人の若い人たちは、サンタナへ行くのですね?

タクヤ:ああいう日本人宿って、そんなにないですね。

サンタナロッジ(通称:オールドロッジ)
https://indiasantana.net/lodge/

太田:経営者(兄弟)の一人ダッシュ家のクンナさんは、日本にいたんですね。昔、道でカレーのチラシを配っていた時に鶴瓶さんに会って、おもろいやっちゃなということで、TVに呼ばれて出ていたと話してくれました。少し前にも、「あの人は今?」って、TVに出てましたね。笑

僕が行った時は、サンタナのロッジじゃなくて、ホテルの方に泊めてもらって。あのホテルの上の方の部屋、わかりますよね、あそこでクンナさんと毎晩飲んで。笑

タクヤ:あるあるですね。笑

太田:みんなフェスの準備で起きていられないくらい疲れ切っているのに、こちらは、初めてのインドで、ワクワクドキドキ。初インドを楽しんでくださいって言ってもらったものだから、悪いけど、クンナさんと毎晩飲んじゃった。笑

 

太田:フェスの後、クンナさんの学校に行って、子どもたちに、手作りの下敷きをプレゼントして、喜んでくれて。現地に行って、ますますナチョスさん(JIC代表)がインドで始めた活動が素晴らしいなあと思いました。空き地で、子どもたちと毎日コマで遊んだり、なんだか自分が子どもだった頃を思い出しました。楽しかったな~。

 

太田:ナチョスさんは、貧富の差なく、どんな家の子どもたちもフェスが見れるようにと、壁や塀がない広場で開催するんだと聞いて感動しました。やぐらを組んで、鯉のぼりも泳がせて。昔日本では、盆踊りのやぐらづくりをしていると、だんだんと子どもたちが興味津々に集まってきました。そんな風景がインドでもありました。

旅人はボランティアに参加する?!

太田:OJF2019の時、ナチョスさんから、旅行している人たちにお手伝いをしてもらえるからって聞いて、インドに来ている人たちに、滞在中にボランティアをしてもらうなんて、そんな人いるのかな?と思ったんですよ。

タクヤ:あ~、ありますね~。

太田:そうしたら、サンタナに来ている人たちが手伝ってくれるからって。これは、実際に行ってみないとわからなかったですね。

タクヤ:日本の感覚だと、考えられないかもしれないですね。でも、僕らからすると、そういうもんだ、みたいな感じになるんですよね。不思議です。
太田:〇月〇日にフェスの準備をやるから、お手伝いをお願いしますって貼り紙があって。日本だったら旅行で出かけてきた人が貼り紙を見て、お手伝いに参加するなんて、あまり聞かないですよね。長期滞在していたら、違うのかなあ。

タクヤ:まあ、暇なんでしょうね。笑

太田:1つのオプションみたいなもの。笑

タクヤ:前回一緒にやって、楽しい!と思った人たちとか、旅の思い出にとかなんですかね。

太田:旅の仕方によるのでしょうね。あとは、ナチョスさんの人徳かな。

タクヤ:そうですね。例えば1週間でこことここって、行くところが決まっていたりする旅行の人は、あそこではあまり会わないですね。あそこ(サンタナロッジ)は、旅をしている人たちが流れ着いたみたいな感じですからね。笑

太田:他の国にいる人に、プリーでやるからって声をかけたら来てくれたとかって、良くあることなのですか。

タクヤ:全然ありあますね。笑

太田:実際僕も、タイにいたから来たよって言われて、びっくりしました。笑

タクヤ:旅してまわってる人の感覚が、たぶん東京の人が土曜日新宿で会おうよ、が来月バンコクで会わない?という感覚で、予定見たら空いてるな、じゃ行くわ、という感覚なんだと思います。

太田:それは楽しい。笑

やっぱり人の話を聞くって楽しい

太田:人の話を聞くって、こんな人もいるんだって、刺激になりますよね。タクヤさんは、なかなかゆっくり聞けないし。笑

タクヤ:社会から外れた側の人間なんで。笑
太田:笑!外れてる?外れてないんじゃない?

タクヤ:みんなには外れてほしくないんですよ。
太田:タクヤさんも外れてないよね。でも、世間から見たら普通ではないか。笑

タクヤ:いやいや、みんなが外れていると思うから、僕の価値が出てくるんであって。笑笑
太田:あ、そうか。逆にいいんだ、今のままで。笑笑
タクヤ:みんながバンバン会社辞めて、バンバン海外に出だしたら?

太田:それが普通になちゃう。

タクヤ:そう!僕また、埋もれるんですよ~。笑
その中で、また恐怖が出てきちゃって。今、そこをドロップアウトすることで、違う存在になれるんで。笑笑笑

太田:わっ、やられた。そういうことか~。笑
冗談だろうけど、僕は、行動が起こせる、そのままのタクヤさんが、いいと思います。笑

タクヤ:いや、そんだけです。笑笑笑

タクヤさんは、私がボランティア活動を通じて出会った人の中の一人。今回、夢をお聞きしましたが、夢の話というよりも今困っている人たちに何か役に立ちたいという強い気持ちを感じました。きっと、他にもいろいろと夢がある人ですが、それはまたの機会にします。

旅ばか、というくらい旅が好きで、主に東南アジアを中心にまわり、まだ旅の途中でしたがコロナで休止。一時帰国しても、コロナウィルスが猛威を振るうインドの人たちへの想いを忘れることはありません。

インド株と言われる変異ウィルスが多くの人々を苦しめているというニュースが流れています。NPO法人ジャパンインディアクラブでも、急遽プリーの村の人たちに、食料をパックしたものをお渡しすることを決めました。

一日も早く、世界に平穏な日常が戻りますように。
そして、たくやさんの夢「でっかい祭りをやる」日が来ますように。