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「てまひま手帖」

無垢床はなんで暖かいの?体感してみよう!

リノベコラム (更新: )
関連ワード: 無垢材

こんにちは、宣伝部のウエマツです。今日は無垢床の暖かさのしくみについてです!

無垢のフローリングって「暖かい!」

無垢のフローリングに、実際に触れたことのある方ならご存知だと思いますが、無垢のフローリングって、温もりがあって、暖かいんです

この「無垢の暖かさの仕組み」は、お家にある素材をつかって、簡単に実験で確かめることができるんですよ。

無垢はなぜ暖かいの?体感してみよう

暖かさ仕組みについての体感キットを用意しました。

室内に置かれた3つのボール。それぞれ、「①鉄」「②木」「③発泡スチロール」でできています。(※もしお手元に金属、木、発泡スチロールがあれば、比べてみてくださいね)

この中でいちばん“ひんやり”と感じるものはどれだと思いますか?

お試しいただいたほとんどの方は「①鉄でできたボールが一番ひんやりとしている」とお答えになります。その次に②木、③発砲スチロールの順で冷たさを感じます。木や発泡スチロールに関しては、ひんやりというよりはあたたかいという感触のほうが強いかもしれませんね。

それでは、物体の表面温度を測る機械で実際に測ってみると・・、

ほらね、すべて同じ温度(ほぼ室内温度)なんです!

同じ温度なのに、触ると明らかに温度が違うように感じる・・。これは何故なのでしょうか?

熱伝導率と無垢材の体感温度

同じ温度なのに温度が違うように感じるのは、「熱伝導率」が関係しています。

素材によって「熱伝導率」の違う!

「熱伝導」とは、『物質の移動無しに、熱が高温から低温へ運ばれる現象』のことを指します。例えば、36℃前後の肌で21℃のボールを触ると手の温度がボールに奪われていき、だんだん同じ温度になっていきます。

この熱移動(=熱伝導)のしやすさを数値化したものが「熱伝導率」。この値が高いほど、温度が伝わりやすいため、物体に触れたときに肌の温度を早く奪っていきます。

熱伝導率がは素材によって大きくことなり、鉄などの金属は高く、木材の熱伝導率は低くなっています。このため、木材のほうが熱が伝わりにくく、肌が触れてもその冷たさを感じにくいのです。

無垢材は熱伝導率が小さいから、暖かく感じる

ちなみに一般的な住宅で多く利用される床材、樹脂で覆われた複合フローリングの熱伝導率は0.2W/㎡K 程度(※)とみられています。それに対し、無垢フローリングの熱伝導率は0.12W/㎡K程度(※)です。

熱伝導率の低い無垢フローリングのほうが、肌に触れたとき暖かく感じるのです。

※出典「エコハウス超入門:84の法則ですぐ分かる」松尾和也著

無垢材の種類と暖かさ

無垢材の内部にあるのは「空気」!

電子顕微鏡の写真で、無垢材の内部を見てみましょう。

ヒノキ(左)とヤマザクラ(右)の電子顕微鏡写真 [出典:佐伯浩 木材の構造(日本林業技術協会)]

針葉樹のヒノキと、広葉樹のヤマザクラです。どちらも、パイプ状の細胞の集合体であるということがわかります。

このように、無垢材の細胞の内側は私たちがみんな知ってる身近な物質の中で一番熱を伝えにくい「空気」で満たされていることがわかります。そのため木材の熱伝導率は低いのです。

無垢材は「針葉樹」のほうが暖かい傾向がある

針葉樹(ヒノキ、スギ、マツなど、葉が針のような形をしています)は、細胞が細かく緻密に整列しています。一方、広葉樹(サクラ、ブナ、オーク、カバなど、葉が広く大きい)は、細胞の形にばらつきがあり、空気を含むことができる組織の数も針葉樹より少ないですね。

より空気を含むことのできる針葉樹材の方が、あたたかみを感じやすく軽くて柔らかい木質になります。広葉樹材は、あたたかみは針葉樹材よりは感じにくいですが、重くてかたい木質になるのです。

無垢の種類の違いについては、こちらの記事にまとめております!

無垢フローリングの床材の種類、特徴と選び方
リノベコラム
2020-11-19

冬こそ、無垢の床で暖かく過ごそう!

これからの冬の季節、足元が冷たいと一気に行動する気力なくしてしまいますよね。(ちなみに私はベッドから動かなくなるタイプです…)同じ温度でも冷たさが軽減される無垢フローリングは、冷え性の方はもちろん、そうでない方もおすすめ!

てまひま不動産は、店舗の床も無垢フローリングになっております。ぜひ一度ご来店いただき、その温もりと暖かさを体感してみてくださいね。

ご来店お待ちしております!

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