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フローリングの種類。複合タイプと無垢材の違いは?

リノベコラム (更新: )
フローリングの種類

こんにちは、てまひま不動産です!

今回は、リノベーションで重要な住まいの「フローリング」についてです。フローリングにはどんな種類があるかについて、まとめました。

「複合フローリング」とは?

複合フローリングは複数の薄い板を重ねて接着したフローリング材を指します。現在、ご自宅の床は「複合フローリング」だという方も多くいらっしゃると思います。

「複合フローリング」は、現代の住まいでは最も一般的なフローリングです。

それでは、この「複合」とは、いったい何が組み合わされているのでしょうか?

複合フローリングの基板は「合板」!

複合フローリングのメインの資材は合板(ごうはん)と呼ばれる板です。よく「ベニヤ板」と呼ばれる事もありますので、そちらのほうがピンとくるかもしれませんね。

読み方も「ごうはん」ですのでご注意くださいね。

合板は、丸太を極めて薄く(0.6mm ~ 2.0mm)スライスしたもの同士を、接着剤で張り合わせて生産されます。(ちなみに、もともと「ベニヤ」は薄くスライスした単板の事です)

このとき、丸太を、大根の桂剥きのようにくるくる〜っとスライスするため、細い丸太からでも生産できる、安価な資材として知られています。

合板の生産1:単板の切出し

大根の桂剥きの容量で薄くスライスする。「ロータリーレース」という専用の機械を使います。

切出した単板を、木の繊維の方向が直行するように張り合わせます。こうすることで、ゆがみ・反りが出にくくなっています。

合板の生産2:線維を直行させて重ねる

線維を直行させて重ねることで強度と寸法安定を確保できる

合板は、過去に、接着剤が発するホルムアルデヒド等の化学物質からくる「シックハウス症候群」が問題視された事もありましたよね。(近年では接着剤の改善により、そういった物質の発生が抑えられた商品が流通しています。)

複合フローリングの種類

「突き板」の複合フローリング

合板の表面に化粧材として、木目の出るように薄くスライスした板(突き板)を張り合わせたものをが突き板タイプの複合フローリングです。

フローリング製品において、突き板は0.3mmから1mm程度の厚さでスライスするため、木目を多く切り出すことができ、無垢材よりも安価に生産できます。

ただし、この突板は光を通すほど薄いので、木の深い質感はうすれ、多くの場合見ればすぐに突き板だとわかります。また、深い傷がつくと表面の突き板層をすぐに突き抜け、奥にある合板層が露呈してしまいます。このため、通常は表面をコーティングするようなウレタン系の塗装で保護します

「挽き板」の複合フローリング

「挽き板」とは、通常2mm以上の厚さの板を指します。この名称はのこぎりの「挽(ひ)く」から来ています。

この「挽き板」を合板の化粧面に貼り付けた製品は、厚さにより無垢のような木の質感をのこした複合フローリングとなります。性質としても、突板のフローリングと無垢材の中間となります。

無垢材では対応が難しい床暖房のフローリング利用において、無垢材のような質感を取り入れるために使われることもあります。

シートフローリング

合板の化粧材に、木でなくポリオレフィンなどの樹脂や紙のシートを利用したものは、シートフローリングと呼ばれています。

木目や場合によっては石の模様をプリントしてあり、一定品質で量産が木材よりも遥かに簡単ですので、価格としては最も安価になります。

当然人工的な見た目になりますが、近年は樹脂で木のような凹凸を再現していたり、色や模様のバリエーションも豊富です。

無垢材のフローリングとは?

「無垢材(無垢材)」とは、原木からフローリングで使用するサイズに切出したそのままの木材です。

無垢材フローリングの特徴は?

1自然の温もりが感じられる

無垢材をフローリングは、自然の温かみのある木のぬくもりを楽しむことができます。また、特に新しい無垢材からは木の香りが漂ってリラックス効果もあります。

2湿度を調整してお部屋の空気を快適に保ってくれる(調湿作用)

無垢材は、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで、お部屋の湿度を調整してくれる「調湿作用」があります。これによりお部屋を快適な状態に保ってくれます。

3化学物質を含まない。

接着剤で作られた複合フローリングとくらべて、無垢材は自然の木そのまま。化学物質の心配がないから、敏感な方や、子育てにおいても安心して過ごすことができます。

4深みのある味わい。デザイン性

自然のランダムな木目の美しさは、無垢材ならではの良さです。突き板フローリングや樹脂のシートフローリングとくらべても、その差は明らかで、深みのある木の味わいが感じられます。

また、時間が立つことで色合いが変化し、味わいが増してくるのも特徴の一つです。定期的なお手入れが必要ですが、経年変化を楽しむこともできます。

ランダムな木目が美しいバーチ(樺)の無垢材

ランダムな木目が美しい、バーチ(樺)の無垢材

無垢材のフローリングの部屋

無垢材のフローリングのお部屋。木目が暖かい印象です。

無垢材の原木の種類による違い

無垢材のフローリングは、樹種によって見た目や特徴が様々です。1枚の自然の板ですので、複合フローリングとくらべて、見た目以上にも違いが出やすくなります。

色合いや柔らかさ、触り心地が違う

広葉樹の、アカシア、ブラックウォルナット、バーチ、オークなどが人気があります。広葉樹の傾向として、重く・硬めのさわり心地になります。

また、針葉樹は杉、檜(ヒノキ)、松(パイン)などが人気があります。こちらは、柔らかく温かみのある傾向があります。

また樹種によっても、大きく見た目や触りごこちも違いますので、詳しくはこちらの記事も御覧くださいね:

無垢材のフローリングのメリット&デメリット
リノベコラム
2022-10-13

こちらはてまひま不動産のスタッフのおすすめ無垢材です:

無垢材フローリング、おすすめの種類は?
リノベコラム
2022-10-13

フローリングの特徴を知って、自分らしいリノベーションを!

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