Life style magazine

暮らしスタイルマガジン
「てまひま手帖」

引き戸のメリット・デメリットとは?リノベーション事例も参考に

てまひまラボ (更新: )
関連ワード: 動画風通し

こんにちは、てまひまラボ広報のウエマツです。てまひま不動産では、リノベーションの建具に「引き戸」をおすすめしています。どうしてなのか?引き戸についてこの記事では詳しく解説します。

リノベーションにおすすめの「引き戸」とは?

引き戸の例

引き戸とは、戸をレールや溝の上を往復させて開閉する扉のことです。溝は床にあることが多いですが、戸を上から吊るす上吊りタイプもあります。

引き戸のメリット・デメリット

引き戸のメリット

[1]スペースを取らない

引き戸 物を置いても大丈夫な例

引き戸のすぐ後ろにソファを置いていますが、引き戸がぶつからないため開け閉めが可能になっています。

前後にドアが動く開き戸と違い、引き戸は左右にスライドさせて開閉するため、開閉の際にスペースを必要としないのが特長です。扉の前に荷物などが置いてあった場合にも開閉ができます。

廊下などの狭い空間だと開き戸を同時に開けるとぶつかってしまったり、人が通り抜けにくくなってしまう場合があります。そんな時にも引き戸にすることでドア同士の干渉を防ぐことができます。

[2]バタンと閉まらない

開き戸の場合、強い風に煽られてドアが急にバタンと閉まることがあります。音にびっくりしたり、指を挟んでしまうことも考えられます。

引き戸には「ソフトクローズ」という、閉まる直前にブレーキがかかって静かにゆっくりと閉まる機能がついているものもあります。音をあまり立てずに開閉できるため、寝室扉など、静かに開け閉めしたい場所にもおすすめです。

寝室に引き戸を採用したリノベーション事例

寝室に引き戸を採用したリノベーション事例。木の枠が床や棚の色合いとマッチし、アクセントになっています。

[3]開ける量を調節できる

引き戸で開口部を大きくしたリノベーション事例

2枚引き戸で開口部を大きくとったリノベーション事例。開け閉めでリビングにも、サービスルームにも早変わり。

開き戸の場合、半分だけ開けておいたり、少しだけ開けておくなど、開き具合の調節ができます。リビングから視界は遮りたいけれど空気の入れ替えはしたいなどの時に、ちょっとだけドアを開けて換気をすることも可能です。

また、2枚引き戸や3枚引き戸にすることで、開き戸よりも大きな開口部をとることも可能。普段は引き戸を開けてリビング空間を大きく使い、来客があったときは戸を閉めて簡易的な客室として使ったり、集中したい時に閉めて書斎にするなど使い方はさまざま。

引き戸のデメリット

[1]機密性・遮熱性が開き戸に比べて低い

引き戸は開き戸と比べると気密性・遮音性が低くなりがちです。そのため、冷暖房の効きが悪くなってしまったり、リビング等での話し声やテレビ等の音が隣の洋室まで通りやすくなる可能性があります。ただ、裏返せば通気性がいいということ。脱衣所など湿気がこもりやすく、風通しを良くしたい場所には通気性のよい引き戸がおすすめです。

[2]戸を引き込むスペースが必要

引き戸は戸を引き込むスペースが必要になります。室内引き戸を設置する場合は戸を引き込むスペースも考慮に入れて間取りを考えましょう。

また、戸を引き込むスペースには、コンセントやスイッチの設置、タオル掛け・壁掛け時計など壁を利用する設備・インテリアの設置はできません。ただ、こちらの物件では、引き込みスペースにニッチをつくり、インターフォンの場所にしています。工夫次第では空間を使えるかもしれませんね。

引き戸の引き込みスペースにニッチを作ったリノベーション事例

引き戸の引き込みスペースにニッチをつくり、インターフォン設置場所にしたリノベーション事例

引き戸でおしゃれに!リノベーション事例3選

奥と手前がどちらも引き戸で開け閉めできる小上がり和室。引き戸を開けたら開放的な空間が生まれます。

引き戸のカラーにこだわれば、お部屋の印象も一新。こちらはお施主様自らDIYでペンキ塗りしました。

和室の収納にも引き戸を。こちらは左側の戸を開けると、キッチンやキッチンの隣の個室とつながる設計。違う場所にいながら、ゆるやかにつながるための扉です。


引き戸もさまざまなデザインのものが販売されているため、デザインを楽しみつつ、お部屋の使い方に合ったものを選ぶことができます。風通しの良い暮らしの大事な要素として検討してみてくださいね。

てまひま不動産は中古マンションとリノベーションの専門店。お気軽に住宅購入・リノベーションについてご相談ください。

お問い合わせはこちらから