リノべ済み物件「てまひまメイド」で緑のカーテンを楽しむ暮らし
楽ではないけれど、楽しい暮らし“てまひま暮らし”を実践している人を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第32回は、編集部がてまひま不動産 営業担当の杉内とともに、東京都杉並区にあるお宅を訪ねました。
海外転勤を経て帰国し、再び家を持つことを決意したNさんご一家。かつては庭つき戸建て住宅に暮らしていたものの、手入れの難しさに悩んでいました。最終的に選んだのは、てまひま不動産がリノベーションを手がけた「てまひまメイド」の中古マンション。想像以上の快適な暮らしを手に入れることができました。自然素材の力を存分に詰め込んだ住まいはどんな心地よさがあるのか。Nさんに日々の暮らしの実感を語っていただきました。
庭の手入れに悩んでマンションを選択
杉内おじゃまします。わぁ、立派な緑のカーテンが育っていますね!
AKIKOさんおかげさまでようやくうまく育てられるようになって。水やりやお世話のアドバイスありがとうございました。
編集部育てるのがお上手なんですね。
AKIKOさんいえいえ。今ベランダで育てる位の大きさだからなんとか。このくらいのサイズ感がちょうどいいですね。

営業担当の杉内と談笑するNさんご夫婦。共通の関心ごとである野球やサッカーの話で盛り上がる。
編集部以前はどんな家にお住まいだったのですか?
AKIKOさん庭つきの戸建住宅に住んでいました。でも庭の手入れを上手にできなくて……。年に一度は業者さんに剪定してもらう必要がありました。それに戸建住宅だと24時間好きなタイミングでゴミ出しができないため、暮らしにくさも感じていて。その後、海外転勤で家を一度手放したんです。2023年に帰国してからは西荻エリアで1年ほど賃貸住まいをしていたんですが、子どもたちも大きくなり、通う学校が定まったのでもう一度家を持つことを決めました。
NAOHIKOさん子どもの成長とともに庭で遊ぶことが少なくなってきたんですよね。それに将来子どもが巣立っていくことを考えると、以前のような戸建住宅よりも、ゴミ出しがいつでも可能で、家族が一番長く過ごすリビングスペースが広いマンションのほうがいいかなと思ったんです。
杉内Nさんご夫妻と初めてお会いしたのは2024年の夏でしたね。
NAOHIKOさんてまひま不動産の西荻店の前で配っていたチラシを見て「家から近いし一度訪ねてみようか」と思って。そこで営業担当の杉内さんにリクエストを伝えたら、このリノベ済み物件を紹介してくださったんです。
AKIKOさんただ、杉内さんには申し訳ないのですが、当初は自然素材に興味が全く持てなかったんですよね。リノベ済み物件に対しても「あ、そうなんだ。ふーん」くらいの気持ちで(笑)。その後、新築マンションを立て続けに内覧していました。
NAOHIKOさん転機になったのは2回目にお店に伺った時だよね。店内の本棚に置いてあった書籍『なぜ新築マンションには自然素材が使われないのか』を読んでね。

てまひま不動産を営むリブランの代表(当時)をはじめ3名で執筆した書籍。シックハウス症候群に苦しむ子どもの報道を見て住まい環境の大切さを考えるようになったそう。
AKIKOさん何気なくページをめくったら、自然素材のことが色々書かれていて。面白そうだったので「持ち帰っていいですか?」と聞いて、バーっと読んでしまいました。私たちも新築マンションを見に行っていたこともあり、それを読んで「なるほどね」となったんです。リノベしたマンションに自然素材が使われることによって生まれる心地よさや快適さなど、これまで知らなかった発見がありました。
NAOHIKOさん何より、てまひま不動産さんが自然素材を取り入れることや風通しのよい間取りづくりにこだわりと愛情を込めていることが伝わってきたんです。新築マンションにこだわらなくても快適な住まいは手に入れることができる、と気が付きました。
AKIKOさん本を読んだ後に、最初に見せてもらったリノベ済みのマンションをもう一度見てみようという気持ちになったんです。そしたら全然見え方が変わったんですよね。急に間取りや風の通りとかが気になり始めて、興味のない気持ちが一気に興味津々に変わったんです。とはいえ、中古マンションを一から自分たちでプランニングしてリノベーションするのも大変だと思っていたので、最初から仕上がっているこの物件は魅力的でした。

部屋の内装はそのままに室内物干しやカップボードの増設、可動棚の追加をした。
風が抜ける心地良さが決め手
AKIKOさん改めてこの物件を内覧したら、リビングの扉を開けた瞬間に部屋のカーテンがすごい勢いではためいていて驚きました。それほど風がよく通る。一番最初の見学の際に杉内さんが話していた「風が軽やかに通り抜ける家」というコンセプトをようやく理解して体感することができたんです。
NAOHIKOさんもう、杉内さんのストーリーづくりが完璧だった(笑)。

掃き出し窓は風通しも採光も度合いも抜群。快適なリビングには気付けばいつも家族が集っている。
AKIKOさん内覧の際に少し長めに滞在すると、時間が経つにつれて快適さに気付いていくんですよね。「この家とても心地いいな」と感じるようになりました。
杉内自然素材を使った室内の魅力は、何よりも室内のからりとした心地よい湿度とエアコンがなくても快適な室温ですね。ゆっくり過ごしていただけると、外の温度や他の住居との違いがより感じやすくなると思います。
AKIKOさん家を決める時は子どもの意見も踏まえて決定したかったので、最後は子どもたちも連れてもう一度内覧したんです。
編集部お子さまたちはどんな印象でしたか?
AKIKOさん「風通しもいいし、何よりリビングが気持ちいいよね」と、気に入ってくれましたね。
NAOHIKOさん駅までのアクセスも徒歩10分程度なので、通勤通学がしやすいこともポイントでした。

各室の扉は風通りを考えて全て引き戸を採用。室内のデッドスペースがなくなるのも嬉しい。

床は無垢材のオークを使用。硬めの質感で傷も付きにくいのがポイント。

手前のL字型の収納付きカウンターは造作したもの。後ろのグレーのキッチンボードも増設した。
編集部実際に暮らし始めていかがですか?
AKIKOさん昨冬からこの夏まで過ごしてみて感じるのは、室内がいつでもちょうど良い室温と湿度であるということ。肌にまとわりつくような夏特有の不快さがほとんどないんです。
NAOHIKOさん床暖房がない家だけに冬はエアコンを使うかと想像していたのですが、それもいらなかったんですよね。驚きました。
杉内風通しももちろんですが、無垢材のフローリングや調湿クロス、インナーサッシの採用など、さまざまな工夫が伴って、室内の温度湿度が快適に保たれるんです。一年中心地良く過ごしていただけることが何より嬉しいですね。

インナーサッシは防音や断熱などの効果もある。

ワイヤータイプの洗濯物干しを増設。調湿クロスのおかげで洗濯物も乾きやすい。
緑のカーテンなら手間も楽しい
杉内お部屋の快適さをさらにアップするために、「緑のカーテン講習会」にも参加してくださったんですよね。
AKIKOさん5月に開催された緑のカーテン講習会に参加しました。その時に「すだれと緑のカーテンのもたらす遮光効果は違う」ということを初めて知りました。せっかく遮光のための対策をするなら本物の緑を使ってやりたいなと思い、緑のカーテンにトライすることにしたんです。
杉内マンションでは外壁にコンクリートなど蓄熱性の高い素材が使われているため、日中に溜め込まれた熱がなかなか放出されず、夜も室温が下がらない原因になっています。緑のカーテンはバルコニーや窓の周囲の壁などに日陰をつくり、建物の温度が上がるのを防いでくれるのがポイント。緑のカーテンの「意義」を知ることで育てるモチベーションが生まれる思うので、「何のために育てるのか」を皆さんには必ずお伝えしています。

Nさんご夫妻が参加した「緑のカーテン講習会」では、緑のカーテンの意義や育て方を座学で学び、ゴーヤの苗をプランターに植えるところまでを実践を通して学ぶことができる。毎年5月のGW中に西荻店で開催。

豊かな緑のカーテンに覆われたリビングの窓。夏の日差しも和らぐだけではなく、見た目も涼やか。
AKIKOさん実は、講習会でいただいたゴーヤの苗を枯らしちゃって、朝顔で再チャレンジしたんです(笑)。野菜に挑戦するのは勇気がいるけれど、お花を眺めるくらいの気持ちが自分にとっては心地よいかも。
編集部緑のカーテンがあるとないとでは、具体的にどんな違いがあるんですか?
杉内緑のカーテンには遮光のほか、蒸散作用があって、葉から水蒸気を放出する際に気化熱を奪うことで葉の表面温度が下がり、その結果として室内の温度上昇が抑えられます。
NAOHIKOさん温度はもちろん、見た目の涼やかさもあって効果を発揮していますね。
AKIKOさん「今日花が咲いたんだよ」と家族みんなで眺められるし、会話のひとつにもなるので、朝顔なら来年も挑戦できそう(笑)。

ぐんぐん育つ朝顔は秋の取材時にも満開。花が咲く姿は日々家族全員で観察している。
調湿の保たれたリノベーション住宅で暮らし、その快適さで暮らしのQOLがアップしたNさんご家族。居心地のよいスペースのおかげで、仲良しご一家の会話がこれからもますます弾んでいきそうですね。
企画:株式会社リブラン
文:永見薫
編集:tarakusa
写真:丹野雄二(提供写真以外)


