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「てまひま手帖」

設計士とタッグで実現 子育て中も散らからない家

お客様インタビュー (更新: )

楽ではないけれど、楽しい暮らし“てまひま暮らし”を実践している人を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第14回は、編集部がてまひま不動産(練馬店)の設計スタッフと営業スタッフとともに、埼玉県志木市にあるお宅を訪ねました。

子育て中は、リビングで過ごす時間が増えると同時に、リビングには子どもの遊び道具が散乱してしまいがち。4人家族のFさんも、賃貸住宅に暮らしていた頃は片付けに頭を悩ませていました。ところが現在は、築17年の中古マンションをリノベーションしてすっきり快適に暮らしているそう。その工夫とは?

“賃貸派”からの転身

F家を設計したスタッフ(手前)と営業スタッフ(奥)が話を伺う。

設計スタッフ久しぶりにお邪魔しましたが、やっぱり2面の大きな窓から光が入って気持ち良いですね。暮らし心地はいかがですか?

裕也さんとても快適です。実は僕、リノベーションどころか物件を購入することすら考えていなかったんですよ。以前は同じ市内の駅近の賃貸に住んでいたんですけど、上の子が生まれてから少し手狭になって。「もう少し広い賃貸に引っ越すか」と探していた時、「賃貸と中古物件の特徴をそれぞれ比較して教えてくれるセミナーがあるよ」と妻が教えてくれたんです。それが、てまひま不動産でした。

営業スタッフそうそう、中古マンションの購入を検討し始めた方を対象に、物件探しのポイントやお金について仲介と建築のプロがアドバイスをするセミナーを開催しているんです。よくぞ見つけてくださいました。

祐里さんもともと私はリブランが運営するクラブ活動「ecomix club」の会員で、てまひま不動産のことは「おしゃれなリノベーションをしているな〜」と気になっていたんです。セミナーのことをダイレクトメールで知って、一度話を聞いてみたいなと。

裕也さんセミナーで、自然素材を活用したてまひま不動産のリノベーション事例を見て、思ったより自由に空間を変えられることに驚きましたね。実際に施工済みの物件を見られたのも参考になりました。

部屋全体にヒノキの床材を贅沢に敷いた。「ゆくゆくはインナーサッシを付けられるように、窓枠はゆとりを持たせました」と設計スタッフ。

営業スタッフセミナーに来ていただいた方には、必ず1回は見学会にお誘いしています。ひと口に「リノベーション」と言っても、コンセプトや間取りや広さによってデザインも変われば、仕上がりもさまざまですからね。

裕也さんとはいえ、予算の関係でまだ賃貸か中古マンションにするかで悩んでいました。そんな時、営業スタッフさんがこの物件を見つけてくださったんです。

編集部決め手は何だったんですか?

裕也さん立地と価格。ここは駅から少し離れていますが、上の子の保育園に近かったんです。それに、賃貸と購入のコストをシミュレーションした時、毎月の住居費が前の家賃と同じくらいだったのも大きなポイントでした。

営業スタッフ掘り出し物件なので、かなり価格は抑えられたと思います。

裕也さんここなら、想定した購入予算から浮いた費用をリノベーションにかけることもできる。「このタイミングは逃せないな」と即決でした。

祐里さんずっと“賃貸派”だったのに、すごいスピードで考え方が変化したよね(笑)。

リビングを家の中心に

壁は調湿性のあるクロスで夏も湿気知らず。家具は床や壁の色や素材のトーンと合わせることで、部屋全体に統一感が生まれる。

編集部リノベーションするうえで優先したポイントは?

裕也さんまずは「快適さ」ですね。前は木造の1階に暮らしていたんですけど、冬は寒いし、湿気やカビ、結露も凄くて大変でした。

祐里さん靴箱なんて出来れば開けたくなかったしね……。

裕也さんそう。それでてまひま不動産の練馬店に行ったら、フローリングなのに暖かいんですよ。足触りもすごく気持ち良いし、「我が家もこれにしたい」とすぐ設計スタッフさんにお願いしました。

設計スタッフ合板フローリングと比べると、無垢の床材は熱伝導率が低いので直接触れても冷たさを感じにくく、さらに調湿効果も持つ優れもの。特に、ヒノキは踏み締めた時の柔らかさが足に優しいので、私もお気に入りです。

裕也さん傷が付きやすいというリスクはありますが、我が家は細かいことは気にしないから大丈夫かなと。もう既に子どもがジュースを溢したりしているしね(笑)。

祐里さんそうね。それから、あとは収納かな。前の家は2LDKでリビングダイニング10畳あったんですけど、それでもモノが収まらなかったんです。

裕也さんもともと片付けが僕たちふたりとも得意じゃないから、そこらじゅうに子どもたちのおもちゃが散らかって足の踏み場もなかったよね。「ロフトが欲しい」と希望したのも、上階を子どもの遊び場にすることで空間にメリハリをつくりたかったから。最悪そこがぐちゃぐちゃでも、生活導線は確保されている、みたいな。

設計スタッフ祐里さんから「家事をしながら子どもに目が配れるようにしたい」と希望があったので、図面を見ながらロフトやキッチンの配置を5パターンくらいご提案いたしました。

祐里さん配置にはこだわりましたね。前は壁に向いているキッチンだったから子どもの様子が見えなくて心配だったけど、目が届くから安心しています。「本当に予算内で実現できるのかな?」と言う不安は正直あったけど、設計スタッフさんが予算内に収まる間取りプランをいくつも考えてくれたのはありがたかったですね。

小上がりやロフトの下は全て収納に活用できるように工夫。壁際にはテーブルと棚を造作して仕事場の機能も備えた。

「キッチンで家事をしながら娘とおしゃべりできるのが楽しい」と祐里さん。

設計スタッフありがとうございます。裕也さんの方で事前にずいぶんリサーチされていたので、私たちも2週間に1回の打ち合わせでスムーズに進めることができました。

裕也さん四六時中リノベーションのことばかり考えていましたからね(笑)。僕たちが求めているものを、設計してくださる皆さんと、どれほど世界を共有できるかは、コミュニケーションをどこまで密にとれるのかがポイントですよね。おかげさまで、予算的に施工を諦めた部屋はあったけど、家族が集まるリビングダイニングでやりたかったことは全部実現できました。

さらなる快適さを実現する“ワンアイデア”

編集部家のなかのトーンが統一されているのも素敵ですね。

祐里さん以前は家具選びは値段重視だったけど、こっちに引っ越してから「これってうちの家のトーンに合うかな?」と考えて選ぶようになりました。

裕也さんこれまで「とりあえず買おう」と付け足しで買ってバラバラのトーンで増え続けていたのを、一旦リセット出来たね。

クローゼットは扉を付けず空気の流れをつくる。「収納は、使い勝手はもちろん、内部の湿気対策が大事なんです」と設計スタッフ。キッチンの隙間空間をピッタリに活用したゴミ箱は、余った床材で裕也さんがD.I.Y.。

玄関の脇に設置された有孔ボードには、娘さんたちの可愛いお出かけグッズがスタンバイ。

祐里さんちなみに、リビングに物干し竿が2本あるんですけど、1本は主人がホスクリーン(部屋の天井に設置する物干し竿用のポール)を天井にD.I.Y.で設置したんです。

裕也さん調べるのが好きで、この方法は「暮らしをさらに快適にするワンアイデア」を紹介しているブログで見つけたんです。天井に下穴を開けてビスを打つので、下地の位置は設計スタッフさんに調べていただきました。

設計スタッフ竣工してから1ヶ月後にご自宅にお邪魔して住み心地をヒアリングする機会があったのですが、「ここにビスを打って吊りものをしたいんだけど大丈夫?」と言ったランダムなご相談はいつでも受け付けています。新しい住まいでの暮らしを楽しんでいる姿を見ると、私たちも嬉しくなるんです。

裕也さん施工後のアフターフォローまでしっかりしているので、心強いですね。もともと工作は好きだったんですけど、道具を揃えてやるところまでは「賃貸だしそんなに出来ないだろう」と諦めていたので、これからは工具を揃えて色んなことにチャレンジしたいな。

祐里さん最近、Amazonの荷物がいっぱい届くと思ったらそれだったのね……(笑)。

ロフトに子どもの遊び場と収納を兼ねることで、片付けやすい環境をつくる。暮らしの中心になるリビングのひと工夫で、家族がくつろげる空間が生まれます。


企画:てまひま不動産 株式会社リブラン
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:⼩賀康⼦