Life style magazine

暮らしスタイルマガジン
「てまひま手帖」

生まれるのは趣味を味わう余裕

お客様インタビュー (更新:

楽ではないけれど、楽しい“てまひま暮らし”を実践している人を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第5回は、編集部が株式会社リブラン宣伝部の中村とともに、埼玉県新座市のエコヴィレッジにお住まいのIご夫妻のお宅へお邪魔することに!

必要なものは時間をかけて整える性分だという妻・明子さんと、その様子をいつも穏やかに見守る夫・剛さん。とことんシンプルで気持ちの良い住まいには、ふたりの暮らしの哲学が織り込まれていました。

“最新機能”より大事にしたいもの

エコヴィレッジに入居して今年で10年目という剛さん(左)と明子さん(右)。明子さんは布もの作家「accou」として活動中。

明子さんいらっしゃい〜!

中村お邪魔しまーす!あ、コーヒーのいい香り。

剛さん中村さんたちが着く頃かなと思って。さ、どうぞどうぞ。

編集部いただきます。ここでの暮らしはどれくらいですか?

明子さんもう10年になりますね。前は駅の反対側に建つ賃貸に住んでいたんですけど、ちょうど契約更新の時期だったので、「そろそろ買おうか」と夫と話をしていたんです。ふたりともこのまちの雰囲気が好きだったので、近くで探すことに。そしたら、夫が偶然このエコヴィレッジを見つけて。

剛さん車でたまたま前を通りかかって、「ここも売ってるのかな?」って。で、そのままモデルルームを見学したら、今まで見てきた物件のなかで一番しっくりきた。

明子さん「最新のウォッシュレット付き!」とか、機能性を重視するマンションもあるけれど、そういうのは全然興味がなくて。それよりも、リブランの暮らしを楽しむ考え方や、自然素材を使った家づくりへのこだわりに惹かれたよね。

隅々まで整理整頓されたリビング。晴れた日は庭から風が部屋を抜けて気持ちがいい。

リビング横の部屋は、書道の師範資格を持つ剛さんが練習でよく使うそう。棚は壁にぴったり合うサイズの棚が欲しくて明子さんが自作。ボックスを使った収納がすっきりとした印象。

編集部ずばり、決め手はなんだったんですか?

剛さん営業の今野さん(現在リノベーション事業部部長)のひと言。まだ完成したばかりのエコヴィレッジだったから、「他にどんな方が住むんですか?」って率直に聞いてみたら、「僕みたいな人です」って。「社員さんが自分で買って住むほどいいんだ!」って安心した(笑)。

明子さんそうそう!信頼感が増したよね。

中村リブランって、自社物件で暮らす社員が本当に多いんですよ。それぞれが自然素材の快適性を体感しているからこそ、自信を持って勧められるんです。実は、私も狙ってますよ(笑)。

一戸建て感覚で住みこなす

編集部あえて1階を選ばれた理由は?

剛さんふたりとも一戸建てで育ったので、エントランスを抜けてエレベーターに乗って、廊下を歩いたらようやく玄関……、というマンション特有の移動があんまり好きじゃなくて。1階なら短距離で玄関に入れるからいいなって。

明子さん私は植物が好きなので、土のある庭を持つ1階が魅力的でしたね。

毎日植物の手入れは欠かさない。「育てるたびに小さな発見があるんです」と明子さん。夏には緑のカーテンでゴーヤを育て、たくさん収穫したそう。

明子さんさらにこのエコヴィレッジには屋上菜園があって、そこで野菜を育てるのも暮らしの楽しみになっています。

屋上菜園があるのがエコヴィレッジの特徴。こちらの物件の場合、希望者は1畝ずつ借りることができ、それぞれが好きな野菜を栽培中。(写真:Iご夫妻提供)

編集部へぇ!何を育てているんですか?

明子さん今は小松菜、葱、人参ですね。

編集部いいですね。剛さんもご一緒に?

剛さん基本は妻に任せっきりですね。力仕事の時は駆り出されますけど。

明子さん3階にある菜園まで重たい肥料を運ぶのは大変で、とても助かっています(笑)。

スペースも材も、無駄なく賢く使う

壁の色は全体的に緑をベースにセレクト。ふたりで何ヶ月も悩んで決めたそう。ペンキは揮発性有機化合物をほとんど含まない水性塗料の「HIP エッグシェル」シリーズを使用。

中村 キッチンの壁の色も綺麗ですね。ご自身で塗られたんですか?

明子さんそうです。入居して5年目くらいに、今野さんが住民向けに床などのメンテナンス講習会をマンションのエントランスで開いてくれて。その時、「油跳ねでキッチンの壁が汚れるのが気になる」と相談したら、「壁塗りなら簡単にできますよ」とアドバイスをくれたので、やってみることにしました。

剛さん今野さん、道具を貸してくれたり、うちに来て養生の貼り方を教えてくれたりしたよね〜。トイレと洗面台の壁と合わせて一気に塗ったら3日間くらい掛かって大変だったけど、終わった後の達成感がすごかった!

中村自分で塗ると愛着も湧きますよね。棚や机もD.I.Y.ですか?

明子さん部屋にぴったりのサイズが欲しかったので、私がつくりました。

必要だと思うものは、小さなスペースをやりくりして自分が描いたようにつくってみる。棚や机をつくった時に余った端材は、捨てずに別の機会に活用。

中村すごーい!既製品だと幅が合わずデッドスペースが生まれがちですが、自分で作ればぴったりのサイズになりますもんね。もともとD.I.Y.好きなんですか?

明子さんあまり意識していなかったんですけど、「こういうのをつくってみたいな」とか、「こういうのがあったらいいな」とか、考えちゃうんですよね。多分、あれこれ考える過程が一番好きなんだろうな。だから、たとえぴったりサイズが合う家具があったとしても買わないかも(笑)。それに、自分でつくったものならいらなくなった時に解体して、別のものをつくることもできるし。

中村このモビールも明子さんの趣味ですか?

剛さんそれは僕ですね。古市とかマーケットに行ってちょっと変わったアイテムを探すのが好きなんです。もともと欲しいと思ったものはすぐ買うタイプなんですけど、彼女はすごく考えるタイプなので、買う時は一応彼女に「買っていい?」って確認します。

リビングにゆらゆら揺れるモビールは、剛さんがアンティークマーケットで見つけた北欧のデザイナーの作品。

編集部それは大事!休みの日は一緒に過ごすことが多いんですか?

明子さんそれぞれ趣味があるので、私はリビングでミシンを。夫は隣の部屋で書道を練習していることが多いですね。もしどちらかに趣味がなかったら、「どこか一緒に出かけないといけない」って思うかも知れませんが、空間を共有しながらお互い好きなことに没頭できる時間が持てるのはいいですね。

ふたりの作業机も明子さんが設えたもの。ミシン台は天板に樹脂製のパーツ「PLAYWOOD」で板材を挟み込んだだけのシンプルな構造で、解体も簡単。

剛さんここに引っ越してようやく環境が整ったから、好きなことに挑戦しようと思えるようになったよね。野菜づくりもここに来たのがきっかけで始めたし。

明子さんうん。庭だけだとできることも限られちゃうしね。

剛さんあと、菜園はご近所さんとのコミュニケーションをとる良い時間になっていると思っていて。普通のマンションって、コミュニティが希薄になりがちじゃないですか?ここなら菜園で会えば挨拶もするし、採れたての野菜を使ってみんなでBBQをしたりする。そうすると、「あの子は〇〇さんの家の子だね」って、家族構成まで分かるようになるんですよ。そういう関係を育むことができるのも魅力ですね。

編集部環境が整ったことで、これまでよりもさらに暮らしを楽しむ余裕が生まれたんですね。

明子さん10年経って、ようやく落ち着いてきた感じがする。次は寝室の壁に珪藻土を塗りたいな。ベッドが重いから、動かすのは……、お願いね(笑)。

自分たちが必要だと思うものを、小さな手間をかけてつくる。そんな明子さんのD.I.Y.精神は剛さんにも伝播したのか、最近では明子さんが作業をしているとさりげなく手伝ってくれるのだとか。一旦役目を終えたものでも、無駄なく、賢く使う。そんなおふたりの住まいには、趣味の時間を味わうちょっとうらやましい暮らしがありました。


企画:てまひま不動産株式会社リブラン
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:⼩賀康⼦(提供写真以外すべて)