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「てまひま手帖」

無垢床への蜜蝋ワックスの使い方・塗り方

自然素材メンテナンス (更新: )
関連ワード: 無垢材動画

動画で無垢床のお掃除とメンテナンス方法をご紹介するシリーズ!第3回目は「蜜蝋ワックスの塗り方」です。

無垢材のフローリングにワックスは必要?

耐久性を上げたり、ツヤを美しく保つためには、無垢材のフローリングにワックスは必要です!

無垢床は合板に比べてこぼした液体(水やジュースなど)が染み込みやすいイメージがありますよね。確かに木から切り出した素のままの木材は液体を吸収しやすい性質があります

ですが、撥水性のあるワックスを塗ってフローリングの表面保護することで、染み込みを軽減でき、きれいな状態を保つだけでなく、また、つややかな木の表情を楽むことができるのです。

無垢材フローリングのワックスを選ぼう

無垢材には「浸透系」のワックスを

無垢材のフローリングの表面のワックスには、浸透系の塗料と、コーティング系塗料があります。

浸透系塗料はオイルや蜜蝋ワックスなどで、木の表面に塗料が浸透します。木材の表面に膜を張ることなく浸透していくので、木の質感を保ったまま、無垢材が湿気を吸ったり吐いたりする調湿機能を妨げません。

ウレタン樹脂などのコーティング系塗料は、無垢材の表面を硬い被膜で覆うため、水分などへ耐水性は高く、こまかい傷もつきにくくなりますが、調湿機能などの木材の持つ魅力を損なってしまいます。

おすすめは自然素材で、使いやすい「蜜蝋ワックス」!

無垢材は自然のものなので、ワックスにも自然素材でできたものを、てまひま不動産ではおすすめしています。

中でも「蜜蝋ワックス」は、自然素材であるミツバチの巣とエゴマ油から作られています。無垢材の表面には蜜蝋で膜をつくり、木の中にはエゴマ油を浸透させることで撥水効果を長持ちさせ、木材を保護します。

無垢材用の蜜蝋ワックス

てまひま不動産おすすめの、えごま油と蜜蝋の「未晒し蜜ろうワックス」

床に塗った時の伸びもよく、非常に使いやすい商品となっています。

蜜蝋ワックスの使い方

それでは、蜜蝋ワックスの使い方、塗り方をみていきましょう。

準備するもの

まずはこちらをご準備ください。

無垢材の蜜蝋ワックス塗りに用意するもの

用意するもの
  • 蜜蝋ワックス
  • 乾いた雑巾
  • 使い捨てスプーン(複数人で行う場合)
  • 紙コップ(複数人で行う場合)
  • マスキングテープ

ワックスを塗ると服に臭いが付着するので、汚れても良い服装で行ってくださいね。

ワックスを塗る前にお掃除を。

まずはお掃除から。

床に汚れが残っているとワックスを塗ったときにそのまま汚れを取り込んで汚れたり、黒ずんだりしてしまいます。

掃除機、雑巾、フローリングワイパーなどで床を乾拭きしてきれいにしておきましょう。

蜜蝋ワックスを塗る前に掃除

ささーと掃除機で。

幅木(床と壁の境目に取り付けられる部材)にワックスがついてしまうと変色してしまうため、幅木と床の境目にマスキングテープを貼って保護します

幅木をマスキングテープで保護

ちょっとめんどうですが、ワックスを隅まで塗ろうとすると、必ずさわってしまうので、マスキングしましょう!

蜜蝋ワックスを塗ろう

それでは、蜜蝋ワックスの塗り方です。

蜜蝋ワックスを少しだけ雑巾につけて無垢のフローリングに塗り込んでいきます。

蜜蝋ワックスは雑巾に取って塗布

ワックスは使いすぎに注意です。適量を。

蜜蝋ワックスを使う量は、畳半分ほど(約90cmの正方形)の面積に対して500円玉3枚分の量が目安。紙コップに移しておきます。

蜜蝋ワックスの量の目安

あらかじめ測ってとっておくと、どのくらい使えばいいか、分量の目安になります。

ワックスは幅木から1cmほど離して塗りましょう。

巾木付近に蜜蝋ワックスを塗る

巾木に触らないように。

塗りすぎないように、うす〜く伸ばしながら床の表面に込んでいってくださいね。無垢の表面に浸透する量はきまっていますので、塗り過ぎるとべとついてしまったり、汚れが付きやすくなってしまいます。

塗り終わったら丸1日しっかりと乾かすのが理想ですが、扇風機やエアコンの風を当てて乾燥時間を短縮させることも可能です。(足跡がつかないようにご注意くださいね!)

ワックスはどのくらいで塗り直せばいいの?

ワックスを新しく塗ってからも、時間とともに少しずつ剥がれてきてしまいますので、塗り直しが必要になります。

塗り直しのタイミングは、お部屋によって異なりますが、例えば、汚れがつきやすいキッチン床・トイレ床はは半年から1年リビング床・子ども部屋の床は1〜2年寝室床・書斎床・家具類は2〜3年の頻度で塗ると効果が持続し、無垢フローリング全体の魅力を増すことができます。

無垢材にワックスを再塗装する時期の目安

メンテナンスで無垢床を楽しもう!

お手入れすることで「経年美化」する無垢材。

あらかじめオイル処理された無垢材も多く流通していますが、完全に無塗装の状態の無垢材を選び、ご自身で蜜蝋ワックスを塗るお客様もいらっしゃいますよ。塗り方や注意点についてもスタッフにご質問ください。アフターフォローを含めてご説明いたします。

無垢フローリングもぜひ視野に入れて、中古リノベを検討してくださいね。

【参考】無垢床の掃除/メンテナンス方法シリーズ

無垢床の掃除・メンテンナンス方法をYOUTUBE動画でご紹介しています!是非あわせてご覧くださいね。

無垢床、フローリングの汚れ落とし方
自然素材メンテナンス
2021-04-23
無垢フローリングの凹み(へこみ)直し方
自然素材メンテナンス
2021-04-23

こちらは、無垢床のお手入れ方法をまとめた記事です:

無垢材の床のお手入れ。お掃除とメンテンナンス方法
リノベコラム
2021-04-23

関連して、おすすめの無垢材も:

無垢材フローリング、おすすめの種類は?
リノベコラム
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無垢フローリングの床材の種類、特徴と選び方
リノベコラム
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てまひま不動産を運営する、株式会社リブランでは、暮らしの役に立つ動画をYouTubeにて発信中!

リブランのYouTubeチャンネルでは、今回の「蜜蝋ワックス」以外のメンテナンス動画も投稿をしています。ぜひ参考にしてください。

YouTube リブランチャンネル

動画作成:コミュニティ推進室(株式会社リブラン・リブランマインド)

文章:ウエマツ